腎臓(マメ)
注意味付けをせずしっかり加熱した腎臓を少量なら、多くの犬で問題ありません。危険なのは量と調理法です。多すぎれば嘔吐と下痢、生なら細菌、焼き物や炒め物なら塩分とにんにくの問題が加わります。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 軟便
- おなら・ガスの増加
- 食欲不振
- 元気がなく、ぐったりする
- 腹痛
- 脱水
- サルモネラ感染症
この食品について詳しく
腎臓(焼肉店でいうマメ)は牛・豚などの内臓で、たんぱく質、鉄、ビタミンB群、セレンが豊富な食材です。犬にとって毒性のある部位ではありません。それでも注意が必要な理由は三つあります。
第一に量です。内臓は栄養が凝縮しているため、フードに少し混ぜる程度を超えると消化器がすぐ反応します。よくあるのは軟便、下痢、嘔吐、おならです。レバー・腎臓・ハツなどの内臓を合わせて一日の食事の5%以内に抑えるのが広く使われる目安で、おやつ全体は一日の必要エネルギーの10%以内に収めます。VCAは犬の食事が「完全でバランスの取れたもの」である必要を強調しており、バランスの取れていないトッピングを増やすほどその前提が崩れます。
第二に調理法です。生の腎臓は生肉の問題をそのまま抱えます。FDAの調査では生食タイプ196検体のうち15検体からサルモネラ、32検体からリステリアが検出され、Merckは生肉食が犬のサルモネラ症と菌の排出に関連し、その排出が同居する人の発症とも関連づけられていると説明しています。一方、人の食べ方で調理した腎臓、つまり焼肉店の塩焼きやたれ焼き、にんにく炒めには、塩分とにんにく・玉ねぎが一緒に入ります。Merckは犬の食塩中毒を2~3g/kgで症状、約4g/kgで急性致死量とし、にんにくは玉ねぎの3~5倍強く、実際の中毒の多くが粉末など濃縮された形で起きるとしています。ネギ属による溶血は3~5日後に現れます。
第三にその犬の条件です。腎臓はたんぱく質とリンが高めなので、慢性腎臓病で低リン・低たんぱくの療法食を処方されている犬には向きません。この場合は獣医師に相談せずに与えないでください。なお、ビタミンA過剰症はレバーの問題です。VCAは原因として生のレバー、肝油、ビタミンAサプリメントを挙げており、腎臓は挙げていません。
味付けなしで加熱した腎臓を少量食べた程度なら、多くは問題ありません。大量に食べて嘔吐や下痢が続く、脱水の兆候があるという場合は動物病院に連絡してください。たれ焼きや炒め物を食べた場合は、量と時刻をメモしてすぐ連絡してください。家庭で無理に吐かせてはいけません。
よくある質問
- 腎臓はどのくらいまで与えてよいですか
- レバー・腎臓・ハツを合わせた内臓が一日の食事の5%以内、おやつ全体は一日の必要エネルギーの10%以内が目安です。小型犬ならフードに一、二片きざんで乗せる程度で十分です。塩・バター・にんにく・玉ねぎを使わずに完全に加熱してください。
- 生のほうが栄養が残るのではありませんか
- 生には細菌が伴います。FDAは生食タイプのペットフードからサルモネラとリステリアを検出しており、Merckは犬が無症状で菌を排出し同居する人の発症につながった例を指摘しています。加熱してもたんぱく質や鉄、ビタミンB群は残るので、加熱して与えてください。
- 焼肉店のマメ焼きを食べてしまいました
- 焼き物用の腎臓には塩やたれがしみ込み、にんにくが入っていることも多くあります。量と時刻をメモして動物病院に連絡してください。ネギ属による溶血は3~5日後に現れるため、その間は歯ぐきの色、尿の色、呼吸もあわせて観察してください。