キムチ

危険

キムチはにんにく・ねぎによる溶血性貧血、高い塩分、唐辛子の刺激、塩辛の塩分が同時に重なる食品です。犬に安全な量はなく、食べたらすぐ動物病院へ連絡してください。

この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。

キムチ · 参考イラスト
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与える前に確認しましょう

おやつとして与えないでください

体重別の推奨量がない危険な項目です。食べた場合は量・時刻・製品情報を確認して動物病院に連絡し、自分の判断で吐かせないでください。

注意したい症状と健康上の問題

目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。

  • 過剰なよだれ
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 水を多く飲む
  • 歯ぐきなどの粘膜が白っぽくなる
  • 黄疸
  • ヘモグロビン尿

この食品について詳しく

キムチが危険なのは、毒性成分がひとつあるからではなく、性質の違う危険が四つ重なっているからです。第一ににんにくとねぎ類。ほぼすべてのキムチのヤンニョム(薬味だれ)ににんにくが入り、多くには長ねぎや万能ねぎも入ります。ネギ属(Allium)の有機硫黄化合物が犬の赤血球のヘモグロビンを酸化させ、ハインツ小体をつくって赤血球を壊し、溶血性貧血を起こします。加熱しても無毒化しません。キムチ鍋、豚キムチ、キムチチャーハンも同じ扱いです。第二にナトリウム。キムチのナトリウムは100gあたりおよそ0.5〜1gで、アミの塩辛(チョッカル)入りのものはさらに高くなります。第三に唐辛子のカプサイシンで、口と消化管の粘膜を直接刺激します。第四が塩辛そのもので、これも塩分を上乗せします。 日本のスーパーでも白菜キムチは通年の定番商品で、国産メーカーのものでも「にんにく不使用」と明記されていない限りにんにくは入っていると考えてください。キムチ鍋の素、キムチ納豆、カクテキ、チャンジャなども同じです。配合が製品ごとに違うため「何グラムから危険」というキムチ専用の基準値はありません。時間で判断してください。よだれ、嘔吐、下痢、腹痛といった消化管刺激の症状は摂取後1〜6時間で出ます。塩分側では水をやたらに飲む、尿の量が増えるという変化が先に出ます。本当に怖いのはその後で、溶血性貧血は3〜5日たってから表れます。歯ぐきが白っぽくなる、ぐったりする、歯ぐきや白目が黄色くなる(黄疸)、尿が醤油色や赤褐色になる、これらはすでに赤血球がかなり壊れているサインです。 つまり「昨日食べたけれど今日は元気」は安心材料になりません。食べたキムチの種類とおおよその量、食べた時刻、犬の体重をメモして、すぐにかかりつけの動物病院へ連絡してください。夜間や休診日なら夜間救急動物病院へ。獣医師は通常、24時間後と72時間後に血液検査(CBC)を行い、赤血球が壊れていないかを確認します。家庭で無理に吐かせないでください。催吐の判断は獣医師が行います。水入れを片づけるのも絶対にやめてください。塩分をとった後に飲水を制限すると悪化します。なお、キムチを水で洗えば大丈夫という話は誤りです。にんにくの成分はすでに白菜の組織にしみ込んでいます。

よくある質問

キムチ鍋の汁を少しなめてしまいました。
加熱しても安全にはなりません。にんにくの溶血毒性は熱で消えず、煮詰まった汁は塩分がむしろ濃くなっています。体重・なめた量・時刻をメモして動物病院に連絡し、症状が出なくても3〜5日は歯ぐきの色と尿の色を観察してください。
洗えば与えても大丈夫ですか?
だめです。表面の唐辛子と一部の塩分は落ちますが、にんにくやねぎの成分は白菜の組織にしみ込んでいて洗い流せません。白キムチや水キムチでも、にんにくが入っていれば同じ危険があります。
昨日食べたのに今日は元気です。様子見でいいですか?
様子見はおすすめしません。嘔吐や下痢は1〜6時間で出ますが、溶血性貧血は3〜5日後に表れます。今日中に動物病院へ連絡し、24時間後と72時間後の血液検査(CBC)が必要か相談してください。

出典

  1. Merck Veterinary Manual (Allium); Merck (salt toxicosis)

文書更新:

出典と監修状況について

この情報は一般的な参考であり、獣医師の診療に代わるものではありません。愛犬が何かを飲み込んだ場合は、すぐに獣医師に連絡してください。