マカダミアナッツ

危険

原因物質が未解明の、犬に特有の中毒です。体重1kgあたり2.4g(10kgの犬で約10〜12粒)から後肢のふらつき・脱力・発熱が12時間以内に現れます。多くは回復しますが受診は必要です。

この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。

マカダミアナッツ · 参考イラスト
参考イラスト

与える前に確認しましょう

おやつとして与えないでください

体重別の推奨量がない危険な項目です。食べた場合は量・時刻・製品情報を確認して動物病院に連絡し、自分の判断で吐かせないでください。

注意したい症状と健康上の問題

目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。

  • 後ろ足の力が弱くなる
  • ふらつき・運動失調
  • 元気や反応が乏しくなる
  • 嘔吐
  • 震え
  • 体温の異常な上昇
  • 関節痛
  • 腹痛

この食品について詳しく

マカダミアナッツ中毒は、原因となる物質が今も特定されていない珍しい中毒です。それでも犬に限って、一貫した特徴的な症候群が繰り返し報告されてきました。典型的なのは後肢の脱力で、座り込んだり、後ろ足を引きずるように歩いたりします。これに運動失調(ふらつき)、元気消失、嘔吐、振戦、体温上昇、関節痛、腹痛が伴います。見た目は急性の神経疾患や椎間板ヘルニアとよく似ているため、ナッツを食べたことが分からないと誤診されやすい中毒です。 用量の目安は体重1kgあたり2.4gから症状が報告されています。体重10kgの犬なら約24g、粒数にして10〜12粒ほど。3kgの小型犬なら3〜4粒でこの基準に達します。発症は摂取後12時間以内で、通常12〜48時間かけて自然に軽快します。回復まで24〜72時間かかった報告もあります。 ここは冷静に受け止めてください。報告されているほぼすべての症例で致死的ではなく、支持療法での予後は良好です。ブドウやキシリトールのように短時間で臓器が壊れていくタイプの緊急事態とは性質が違います。ただし家庭で様子を見てよいという意味ではありません。後肢が立たなくなった犬を前にして、それがマカダミアによるものか椎間板疾患によるものかを飼い主が見分ける手段はなく、体温上昇そのものにも処置が必要です。 食べたと分かったら、すぐにかかりつけの動物病院、夜間は夜間救急動物病院へ連絡してください。体重、食べた粒数またはグラム数、食べた時刻を伝えます。獣医師は一般に1〜2g/kg以上で催吐を検討しますが、これは病院で状態を見て下す判断です。家庭で塩やオキシドールを使って吐かせようとしないでください。 もうひとつ日本で多いのが、ハワイ土産の定番であるチョコレート掛けマカダミアナッツです。二つの中毒物質を同時に摂ることになり、チョコレートのメチルキサンチン量の計算が優先されます。箱とパッケージを必ず持参してください。

よくある質問

マカダミアナッツは何粒から危険ですか?
体重1kgあたり2.4gから症状が報告されています。10kgの犬で約24g、粒数なら10〜12粒程度です。3kgの小型犬は3〜4粒で同じ基準に達します。
ナッツを食べた後、後ろ足がふらついています
後肢の脱力と運動失調はマカダミアナッツ中毒の典型的な症状で、12時間以内に出ます。椎間板疾患とも似ているため、ナッツを食べたことを伝えてすぐ受診してください。
チョコレート掛けのマカダミアを食べました
二つの中毒が重なります。チョコレートのメチルキサンチンは体重あたりの量で危険度が決まり、症状は6〜12時間後に出ます。箱を持ってすぐ動物病院へ連絡してください。

出典

  1. Merck Veterinary Manual

文書更新:

出典と監修状況について

この情報は一般的な参考であり、獣医師の診療に代わるものではありません。愛犬が何かを飲み込んだ場合は、すぐに獣医師に連絡してください。