オリーブオイル
注意オリーブオイルに毒性はありませんが、100%脂質なので量がすべてです。小さじ1杯で約40kcalあり、小型犬なら一日のおやつ枠を使い切ります。大量に食べると下痢になり、体質によっては膵炎の引き金になります。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 下痢
- 軟便
- 嘔吐
- 腹痛
- 食欲不振
- 元気がなく、ぐったりする
- 膵炎
- 背中を丸める・前半身を低くしてお尻を上げる姿勢
- 体重増加
この食品について詳しく
オリーブオイルは犬にとって中毒を起こす食品ではありません。調理後のフライパンをなめた程度で中毒になることはありません。ただしオリーブオイルは100%脂質であり、脂は量そのものがリスクになります。小さじ1杯で約40kcal、大さじ1杯で約120kcalです。体重5kgの犬に必要なエネルギーは一日おおよそ300~350kcalで、Merck獣医マニュアルはおやつを一日の摂取カロリーの10%未満に抑えるようすすめています。つまり許容量は30~35kcal、小さじ1杯にも届きません。大さじで回しかければ、その日の総合栄養食のバランスは崩れます。
まとめて食べたときにいちばん多いのは下痢です。脂っぽい便、頻回の排便、ガスが半日から二日ほど続きます。より注意したいのは膵炎です。Merck獣医マニュアルは、犬の膵炎の危険因子として食事の不摂生(拾い食いや脂質の多い食事)を挙げ、ミニチュア・シュナウザーで発生が際立って多く、ヨークシャー・テリア、コッカー・スパニエル、ダックスフンド、プードルでも多いと記載しています。血中中性脂肪が500mg/dL以上の高脂血症も危険因子で、治療では1,000kcalあたり脂肪20g未満の低脂肪食が要になります。VCAの解説も、脂肪の多い食事が発作の引き金になりうるとしています。
膵炎のサインは覚えておいてください。嘔吐を繰り返す、急に食べなくなる、元気がない、下痢、そしてVCAが「祈りのポーズ」と呼ぶ、前足と頭を床につけてお尻だけを上げる姿勢です。この姿勢は強い腹痛を意味します。様子を見ずに、かかりつけの動物病院か夜間救急動物病院に連絡してください。
毛づやのために毎日スプーンで与える、便秘にオイルを飲ませるといった方法はすすめられません。Merckは、総合栄養食を食べている犬に栄養補助は必要なく有害になりうると明記しています。とくにシリンジで無理に流し込むと気管に入って誤嚥性肺炎を起こすことがあるため、行わないでください。獣医師と相談のうえで使う場合は、小型犬なら小さじ4分の1以下から始め、便の状態を見て調整します。ボトルをこぼして大量になめてしまった場合は、水を自由に飲めるようにし、次の食事を少なめにして24~48時間観察してください。
よくある質問
- サラダのオリーブオイルをなめました
- その程度の量なら問題になることはほとんどありません。むしろドレッシングの塩分、酢、玉ねぎ・にんにく粉末のほうを確認してください。数時間後に便がゆるくなることはありますが、通常は一日二日で戻ります。
- 便秘にオリーブオイルを飲ませてもよいですか
- すすめられません。効果は確かではなく下痢になりやすいうえ、シリンジで流し込むと誤嚥性肺炎の危険があります。便が二日以上出ない、おなかが張っている場合は原因を調べる必要があるため受診してください。
- こぼしたオイルを大量になめてしまいました
- すぐ中毒になるわけではありませんが、下痢と膵炎が心配な状況です。水を自由に飲めるようにして24~48時間、嘔吐の繰り返し、腹痛、祈りのポーズがないか観察してください。該当する様子があればすぐ動物病院に連絡してください。