オレンジ
注意皮と種を取り除いた果肉なら少量は問題ありません。危険なのは皮です。ASPCAはオレンジを犬に有毒な植物として掲載し、皮に含まれる精油とソラレンを原因として挙げています。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 元気がなく、ぐったりする
- 食欲不振
- 腹痛
- 腸閉塞
- 皮膚炎
この食品について詳しく
オレンジの果肉そのものに犬を害する成分はありません。米国ケネルクラブ(AKC)は、皮と種を取り除いた果肉であれば、犬の体格に応じて一日に小さめのひと切れから二切れ程度までを目安としています。ビタミンCやカリウム、食物繊維を含みますが、総合栄養食を食べている犬にあらためて必要な栄養素ではないため、あくまでたまのおやつと考えてください。
問題になるのは皮と種です。ASPCAはオレンジ(Citrus sinensis、ミカン科)を犬・猫・馬に有毒な植物として登録し、有毒成分として精油とソラレンを挙げています。症状は嘔吐、下痢、元気消失で、皮膚炎が出ることもあります。ASPCAは「果肉は食べられるが、皮や植物体は問題を起こす」と明記しています。さらに皮は硬くて消化されにくく、胃や腸に詰まる原因にもなります。種ものどに詰まることがあるので必ず取り除いてください。
量が増えると、毒性とは別に糖分と酸が問題になります。果糖は軟便や下痢を招き、酸味は胃の弱い犬には負担です。おやつは種類を問わず一日の必要エネルギーの10%以内に収め、糖尿病のある犬や減量中の犬には与えないのが無難です。日本の家庭で起きやすいのは、生ゴミの袋に入れたオレンジの皮を犬があさってしまう事故です。皮は必ずふた付きのゴミ箱に捨ててください。
皮を丸ごと飲み込んでしまったら様子見にしないでください。食べた量と時刻を控えて、すぐにかかりつけの動物病院、夜間なら救急動物病院に連絡してください。嘔吐を繰り返す、おなかを触られるのを嫌がる、便が出ないといった様子があれば閉塞を疑います。家庭で無理に吐かせないでください。催吐の判断は獣医師が行います。オレンジの香りのアロマオイルやディフューザーの液をなめた場合は別の緊急事態です。VCAは柑橘系の精油を犬に有毒な油として挙げ、この場合は無理に吐かせたり活性炭を与えたりすると悪化するおそれがあるため行わず、すぐに動物病院へ連絡するよう案内しています。
よくある質問
- オレンジの皮を食べてしまいました
- 皮は精油とソラレンが集まっている部分で、硬いため胃腸に詰まることもあります。食べた量と時刻を控えて、すぐに動物病院へ連絡してください。家庭で吐かせようとしないでください。
- ひと切れくらいなら与えてよいですか
- 皮と種を取り除いた果肉なら、体格に応じて小さめのひと切れから二切れ程度までが上限です。初めて与えるときはひと切れから試し、軟便が出ないか確かめてください。おやつ全体は一日の必要エネルギーの10%以内にとどめます。
- オレンジジュースはどうですか
- 糖分が濃縮され酸味も強いため、おすすめしません。少しなめた程度なら軟便で済むことが多いですが、嘔吐や下痢が続く場合は動物病院に連絡してください。無糖表示の製品はキシリトールの有無を必ず確認し、含まれていれば直ちに受診してください。