塩さば
注意塩さばは魚ではなく塩蔵食品です。犬の食塩中毒は体重1kgあたり2〜3gから症状が出はじめ、小型犬が一切れ食べるとその範囲に届くことがあります。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 水を多く飲む
- 尿量が増える
- 脱力
- 震え
- ふらつき・運動失調
- けいれん発作
- 脱水
- 食塩中毒
この食品について詳しく
塩さばは、開いたさばに塩をして仕上げた塩蔵品です。塩は表面についているのではなく身の中までしみ込んでいるため、洗っても焼いても抜けません。塩加減は製品によって大きく違い、包装に食塩相当量が書かれていないことも多いので、犬が食べた一切れに何グラムの塩が入っていたのかは誰にも計算できません。この「分からなさ」がこの食品のいちばんの危険です。
Merck獣医マニュアルによると、犬では塩化ナトリウムを体重1kgあたり2〜3g摂取すると臨床症状が現れ、およそ4g/kgが急性の経口致死量とされます。血清と脳脊髄液のナトリウム濃度が160mEq/Lを超えると食塩中毒と診断されます。体重3kgの小型犬なら6〜9g、小さじ一杯半ほどの塩が症状域です。
症状はふつう数時間以内の嘔吐から始まり、衰弱、下痢、筋肉のふるえ、けいれん発作へと進みます。水をやたらに飲み、尿の回数が増えるのが早いサインです。
家庭で絶対にしてはいけないことが二つあります。一つは、塩や塩水で吐かせようとすることです。Pet Poison Helplineは、食塩中毒を起こす危険が高いため決して行わないよう明記しています。もう一つは水を取り上げることです。ただし一気に大量に飲ませるのも危険で、Merckは最初は少量ずつ頻回に新鮮な水を与えるよう案内しています。血中ナトリウムを急に下げると水が脳に移動して脳浮腫を起こすためで、動物病院でも1時間あたり0.5〜1.0mEq/Lというゆっくりした速度で補正します。
塩分のほかに、さばの小骨と脂もそのまま残っています。AKCは、魚の骨は小さくもろく消化管の壁を突き破ることがあると警告しています。焼いた塩さばの身だけをほぐして与える習慣もやめてください。
何切れを、いつ、どのくらいの大きさで食べたのかと体重を控えて、すぐにかかりつけの動物病院に連絡してください。
よくある質問
- 水に浸けて塩抜きすれば与えられますか
- 十分には抜けません。塩蔵の過程で塩が身の中までしみ込んでおり、浸けても焼いても残ります。魚を与えるなら、味付けをしていないものを別に加熱し、骨を取り除いてください。
- 一切れ食べて水をたくさん飲んでいます
- 多飲多尿は早い段階のサインです。水は取り上げず少量ずつ頻回に与えながら、今すぐ動物病院に連絡してください。ふるえ、ふらつき、けいれんが出たら救急です。
- 塩辛いものを食べたら吐かせたほうがよいですか
- いけません。Pet Poison Helplineは、塩や塩水で吐かせると食塩中毒を起こす危険が高いため使わないよう明記しています。催吐処置を行うかどうかは獣医師が判断します。