ハム
注意AKCは犬にハムを与えないよう案内しています。ナトリウムと脂肪が多く亜硝酸塩を含み、過剰な塩分は嘔吐・下痢・多飲多尿を起こし、重い場合は腎障害やけいれんにつながります。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 水を多く飲む
- 尿量が増える
- 元気がなく、ぐったりする
- 腹痛
- 脱水
- 震え
- ふらつき・運動失調
- けいれん発作
この食品について詳しく
ハムは「肉」というより「塩蔵加工品」です。AKCは、ごくたまに薄いひとかけらなら大きな害はないだろうとしつつ、犬にハムを与えることは勧めないと整理しています。
第一の理由はナトリウムです。AKCは、過剰な塩分は犬にとって有害となりうるとし、嘔吐、下痢、強い喉の渇きと頻繁な排尿、元気消失、異常な体液貯留を起こし、さらに悪化すると腎障害、けいれん、昏睡、死亡に至りうると説明しています。Merck獣医マニュアルは犬の食塩中毒について2~3g/kgで症状、約4g/kgが急性致死量とし、血清ナトリウムが160mEq/Lを超えると食塩中毒と判断するとしています。ハム数枚でここまで届くことはまれです。効いてくるのは反復です。AKCによれば体重15kgの犬に必要なナトリウムは一日200mg程度で、お弁当のハムやサンドイッチの一枚で簡単に超えます。
第二は脂肪です。AKCはハムの脂は犬には消化しにくく、脂肪の摂りすぎは膵炎やその他の消化器障害につながるとし、健康なドッグフードの動物性脂肪はおよそ15~20%としています。Merckは犬のフードで1,000kcalあたり脂肪20g未満を推奨しています。
第三は添加物です。AKCはハムにはナトリウム系の硝酸塩・亜硝酸塩が多量に含まれると説明しています。製品によってはにんにくパウダーや玉ねぎパウダーも入り、Merckは実際のネギ属中毒の多くがこうした乾燥・粉末の濃縮された形で起きていると指摘しています。
一枚盗み食いした場合は、水を自由に飲める状態にして観察してください。塩分をとったあとに水を取り上げるのは最も危険な対応です。水をよく飲み、尿が増える程度はよくある反応ですが、ふらつき、ふるえ、見当識の異常、けいれんが出たら食塩中毒の神経症状なのですぐ受診してください。大量に食べた場合は症状がなくても、先にかかりつけの動物病院へ連絡してください。家庭で無理に吐かせてはいけません。とくに塩や塩水で吐かせる方法は絶対に使わないでください。Pet Poison Helplineは、塩・塩水による催吐は食塩中毒を起こす危険が高いと明言しています。
よくある質問
- お弁当のハムを食べてしまいました
- 水を自由に飲める状態にして、嘔吐・下痢・多飲多尿を観察してください。多くは一過性です。ふらつき、ふるえ、見当識の異常、けいれんが出た場合は食塩中毒の神経症状なので直ちに受診してください。24~48時間は繰り返す嘔吐や腹痛など膵炎のサインも見てください。
- ハムを食べたあと水をたくさん飲みます。水を減らすべきですか
- 減らしてはいけません。塩分をとったあとに水を制限すると、脱水が高ナトリウム血症を脳の障害に変えてしまいます。水は自由に飲ませ、ふるえやふらつき、見当識の異常が出た場合にかかりつけの動物病院へ連絡してください。
- 減塩ハムやスライスハムなら与えてよいですか
- 減塩でも犬の基準では十分に塩辛く、脂肪と亜硝酸塩は変わりません。AKCはハムの代わりに犬用のおやつを選ぶよう勧めています。豚肉を分けたい場合は、脂を落とした赤身を味付けせずに加熱し、少量だけにしてください。