イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
藪に潜む鳥を飛び立たせる英国の猟犬。人によく懐き覚えも早い一方、1日2時間近い活動量が必要で、垂れ耳による外耳炎の管理が生涯ついて回ります。
- 体重
- 18–25 kg
- 寿命
- 12–14 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルは、英国で茂みに入り込み、隠れた鳥を飛び立たせる役割を担ってきた猟犬です。銃の届く範囲で働く必要があったため、人から離れずに動き続けるという性質が選抜されてきました。その両面が今も残っています。
飼い主への結びつきが強く、指示を覚えるのが速い一方で、その結びつきが裏返ると留守番ができない犬になります。
運動と遊び
運動量は多い部類です。1日2回、1回1時間近くを目安にし、その半分以上はリードを持って歩くだけでなく、レトリーブや嗅覚を使う遊びなど頭と鼻を同時に使わせる内容にしてください。散歩の時間だけ埋めて頭が空いたままだと、家の中で物を噛む、要求し続けるといった形でエネルギーが漏れ出します。
なお猟用に維持されてきた系統とショー系統では体型も運動要求量もかなり違うので、子犬を迎える前にどちらの系統か確認しておくと計画が立てやすくなります。
被毛と日常のお手入れ
被毛は中程度の長さのダブルコートで、耳・脚・下腹に飾り毛があります。週2〜3回のブラッシングで絡まりを防ぎ、6〜8週ごとに足裏と耳まわりの毛を整えると格段に扱いやすくなります。抜け毛は季節に偏るというより通年で少しずつ続きます。
迎える前に確認すること
見落とされやすいのは耳です。厚く垂れた耳が通気を塞ぎ、湿気がこもって外耳炎を繰り返します。週に1度は耳の中を確認し、水遊びやシャンプーの後は必ず乾かしてください。
ほかに股関節形成不全、進行性網膜萎縮症が知られています。
住環境と世話の計画
日本の住宅事情では、体格そのものはさほど問題になりません。20kg前後なので中型犬可の物件なら室内飼育は可能です。難しいのは運動量を毎日実際に確保できるかという点です。
梅雨時や残業が続く時期に真っ先に崩れます。夏はアスファルトの照り返しが厳しいので日中の散歩は避け、水を使った遊びに置き換えると本来の気質にも合います。