フィールド・スパニエル
コッカーとスプリンガーの中間の大きさをもつ英国の猟犬。頭数が非常に少ない希少犬種で、スパニエル系のなかでは落ち着いた気質ですが、新しい環境には慎重です。
- 体重
- 16–23 kg
- 寿命
- 12–13 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
フィールド・スパニエルは、コッカー・スパニエルとスプリンガー・スパニエルの中間の体格として英国で整えられた猟犬です。歴史の途中で胴が極端に長く脚の短い体型へ振れ、作業能力を損ねたために再びバランスの取れた体型へ戻した経緯があります。ただし頭数は戻らず、現在も世界的に珍しい犬種で、日本国内で出会う機会はほとんどありません。
迎えるとなれば海外のブリーダーと順番待ちのやり取りになるのが普通です。
性格と暮らし方
気質はスパニエル系のなかでは静かなほうです。コッカーのように全身で歓迎するというより、飼い主のそばを静かについて回り、状況を見ています。初対面の人には距離を取りますが、これは臆病というより慎重さです。
そのぶん社会化の期限が重く、子犬期にさまざまな人・音・床材に触れていないと、成犬になってから物音に過敏な犬になりやすくなります。
運動と遊び
運動は1日合計1時間ほどを2回に分ければ十分です。スプリンガーやブリタニーよりは明らかに楽ですが、室内犬ではありません。距離を歩かせるより嗅覚を使わせるほうが効率よく満たされ、水を好む個体も多くいます。
被毛と日常のお手入れ
被毛は光沢のある中程度の長さのシングルコートで、耳・胸・脚に飾り毛があります。週2〜3回のブラッシングと6〜8週ごとの耳・足まわりの手入れで維持でき、コッカーより負担は軽めです。
住環境と世話の計画
注意点は二つです。ひとつは耳で、垂れ耳が通気を塞ぐため外耳炎が起きやすく、週1回の確認と水遊び後の乾燥が必要です。もうひとつは体重です。
太りやすい犬種で、胴の長い体型のため増えた体重が腰と股関節にそのまま乗ります。フードは計量して与えてください。健康面では股関節形成不全と甲状腺機能低下症が挙がります。
日本の住宅ではフローリングの滑りが腰に直接響くので、犬の動線にマットを敷くことをおすすめします。