ラフ・コリー
『名犬ラッシー』で知られるスコットランド原産の長毛牧羊犬です。人の様子をよく読む賢さがある一方、よく吠え、下毛が大量に抜けるため被毛と鳴き声の管理が要になります。
- 体重
- 20–34 kg
- 寿命
- 12–14 年
体重と寿命は犬種ガイドの参考範囲です。性別・系統・個体によって異なり、愛犬の適正体重や寿命を予測するものではありません。性格や世話の負担は、本文と実際の犬の生活歴を合わせて確認してください。
犬種の背景と特徴
ラフ・コリーはスコットランドやイングランド北部の丘陵地帯で羊を追ってきた牧羊犬です。人が細かく指示できない広い土地で働いたため、状況を自分で読み、離れた場所からの合図を受け取る能力が育ちました。今のラフ・コリーが人の声色や表情に非常に敏感なのはその名残です。
強く叱られると萎縮しやすく、逆に褒めて教えると覚えが速い犬種です。
性格と暮らし方
一方で牧羊犬らしい面もそのまま残っています。動くものに反応し、その反応が吠えとして出ます。窓の外のバイク、廊下の足音、走り回る子ども、いずれも吠えのきっかけになります。
日本の集合住宅で飼う場合、最初にぶつかるのがこの問題で、吠えの管理は迎えた初週から始める必要があります。
運動と遊び
運動は1日1時間程度で足りますが、頭を使う時間が別に必要です。基本のトレーニングや探し物遊びなど、人とやり取りする活動で満足度が上がります。体を疲れさせるだけの散歩では足りません。
被毛と日常のお手入れ
被毛は覚悟が必要です。長い上毛と密な下毛のダブルコートで、週2〜3回、1回30分以上かけて皮膚まで届くようにブラッシングします。耳の後ろ、前脚の内側、腰まわりが絡みやすく、換毛期には下毛が塊で抜けます。
暑そうだからと丸刈りにするのはおすすめしません。ダブルコートは熱と日差しを遮る役割も持っており、刈ると毛が元通りに生えないこともあります。
健康面で確認すること
健康で必ず押さえておきたいのがMDR1遺伝子変異です。コリー系に多く、イベルメクチンなど一部の薬に重い副作用が出ます。遺伝子検査を受け、結果をかかりつけとの間で共有しておいてください。
ほかにコリー眼異常、進行性網膜萎縮症、皮膚筋炎、股関節形成不全が知られています。日本では大型犬可の物件が限られるうえ、梅雨から夏の湿気で被毛の中が乾きにくいため、シャンプー後は下毛まで完全に乾かすことが皮膚トラブルの予防になります。