不凍液(エチレングリコール)
危険不凍液のエチレングリコールは、犬では体重1kgあたり4.4~6.6mLが最小致死量です。5kgの犬なら大さじ2杯ほどです。12時間ごろ回復したように見えたあと腎不全に進みます。すぐ受診してください。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
おやつとして与えないでください
体重別の推奨量がない危険な項目です。食べた場合は量・時刻・製品情報を確認して動物病院に連絡し、自分の判断で吐かせないでください。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- ふらつき・運動失調
- 水を多く飲む
- 尿量が増える
- 元気がなく、ぐったりする
- けいれん発作
- 血中の窒素老廃物の増加
- 尿量が減る
- 脱水
- 尿が出ない
- 呼吸が速い
- 倒れる
この食品について詳しく
不凍液の事故が怖いのは二点です。甘みがあって犬が嫌がらずになめてしまうこと、そしてなめたあとしばらく元気に見えることです。
まず量です。Merck 獣医マニュアルは、犬のエチレングリコールの最小致死量を体重1kgあたり4.4~6.6mL としています。体重5kg の犬なら22~33mL、大さじ2杯ほどで致死量域に入ります。立体駐車場の床や車の下にできた蛍光緑の水たまりを何度かなめるだけで届く量です。
この中毒の核心は時間の流れです。第1段階は摂取後30分から12時間で、酔ったようにふらつき、嘔吐し、水をよく飲んで尿の回数が増えます。そして12時間ごろ、いったん回復したように見える時間帯が来ます。ここで「よくなった」と判断してしまうことが、最も多く、最も致命的な誤りです。第2段階は36~72時間後の急性腎不全で、腎臓が腫れて痛み、尿量が減り、嘔吐と神経症状が続きます。犬では、シュウ酸カルシウム結晶尿が早ければ6時間で見られます。
救いは解毒薬があることです。ホメピゾール(4-MP)やエタノールで、肝臓が毒性代謝物を作る経路を止めます。ただし Merck は、予後は摂取から治療開始までに経過した時間に反比例すると明記し、すでに高窒素血症や乏尿性の腎不全がある場合の予後を「要注意から不良」としています。待つほど助ける手段が減ります。
いますべきことは一つです。容器そのものか写真、なめたと思われる時刻、犬の体重を控えて、かかりつけの動物病院、夜間であれば救急動物病院に電話し、すぐ向かってください。家庭で無理に吐かせないでください。冬場は予防のほうがずっと簡単です。駐車場の蛍光色の水たまりは避けて歩き、不凍液やウォッシャー液はふたを閉め、犬の届かない場所に立てて保管してください。
よくある質問
- なめたかどうか確信がありません。様子を見てよいですか
- 様子を見ないでください。5kg の犬では大さじ2杯が致死量域で、解毒薬は症状が出る前ほどよく効きます。確信がなくても、今すぐ動物病院に電話して判断を仰いでください。
- ふらついていたのに、また元気になりました。乗り切ったのでしょうか
- 違います。12時間ごろに回復したように見える時間帯は、この中毒の特徴です。腎不全は36~72時間後に来ます。元気に見える今こそ、治療が最も効く時間です。
- ウォッシャー液でも同じですか
- 成分が違います。ウォッシャー液はメタノールを主成分とする製品が多く、メタノールもアルコール中毒を起こします。いずれにせよ容器を持参し、成分を確認してもらってください。