アスパラガス
注意アスパラガスの若茎そのものに毒性はありませんが、生では硬すぎて丸のみするとのどに詰まる危険があり、柔らかく煮ると栄養もほとんど残りません。観賞用のアスパラガス(スプレンゲリー)は有毒です。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 喉に詰まって息ができない
- 喉に詰まったようにえずく
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
この食品について詳しく
アスパラガスは犬にとって有毒な野菜ではありません。米国ケネルクラブ(AKC)も「アスパラガスに毒性はない」とはっきり述べています。それでもAKCは、この野菜を「あえて与える必要のない野菜」の側に分類しています。理由は二つあります。一つめは、生のアスパラガスは人でもそのままかむのが難しいほど硬く、犬にとっても同じだという点です。長い茎を丸ごと渡すと、数回かんで飲み込もうとしてのどや食道に詰まることがあります。二つめは、犬がかめるほど柔らかく加熱すると、栄養素の多くが失われてしまう点です。つまり、危険を冒すだけの利点がありません。
それでも与えたい場合、やり方は決まっています。生で与えるなら必ず一口大に細かく刻んでください。加熱するならバターや油を使わず、ゆでるか蒸すだけにします。AKCはバターや調理用の油が犬の体調を崩す原因になると明記しています。実際、家庭で作るアスパラガス料理はバター炒め、ベーコン巻き、にんにく風味のソテー、マヨネーズ和えがほとんどで、これは高脂肪・高塩分ににんにくが加わった組み合わせです。脂肪の多い人の料理は膵炎の引き金になり、玉ねぎやにんにくは犬の赤血球を壊します。
植物としての危険も一つ覚えておいてください。観葉植物として広く出回っているアスパラガス(Asparagus densiflorus cv sprengeri、いわゆるアスパラガス・スプレンゲリー)は、ASPCAが犬にも猫にも有毒な植物として登録しています。実を食べると嘔吐、腹痛、下痢が起こり、葉に繰り返し触れるとアレルギー性の皮膚炎が出ることがあります。AKCも、アスパラガスの株のうち食用にしない部分は犬に有毒だと注意しています。ハンギングや棚に置いている家庭が多いので、犬の届かない場所へ移してください。
食べてしまった後の対応です。細かく刻んだものを少量食べて便が一、二回ゆるくなる程度なら、量を減らせば十分です。一方で、長い茎を丸ごと飲み込んだ後にえずいて息が苦しそう、よだれを流して飲み込めない、えずきを繰り返しておなかを痛がり便が出ない、といった様子があれば異物による閉塞を疑います。様子を見ずに、すぐかかりつけの動物病院か夜間救急動物病院に連絡してください。観賞用アスパラガスの実を食べた場合も、量と時刻を控えてすぐ電話してください。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- アスパラガスを丸ごと飲み込んでしまいました
- 中毒よりも、のどや食道・腸に詰まる事故として考えてください。えずいて息が苦しそう、よだれを流して飲み込めない、えずきを繰り返しておなかを痛がる、便が出ないといった様子があればすぐ動物病院に連絡してください。指を入れて取り出そうとしないでください。
- 加熱すれば与えてよいですか
- 味付けせずにゆでるか蒸して細かく刻めば、飲み込む面での危険はかなり下がります。ただし犬がかめる硬さまで加熱すると栄養はほとんど残らないため、無理に食べさせる意味はありません。バターや油、塩、にんにくを使ったものは与えないでください。
- 部屋に置いている観葉植物のアスパラガスは危険ですか
- 危険です。ASPCAはアスパラガス・スプレンゲリーを犬と猫に有毒な植物として登録しており、実を食べると嘔吐・腹痛・下痢、繰り返し触れると皮膚炎を起こすとしています。犬の届かない場所へ移し、実を食べた場合は動物病院に連絡してください。