ビーツ
注意新鮮なビーツを少量なら与えられますが、シュウ酸が多いため尿石ができやすい犬には向きません。酢漬けや食塩入りの缶詰、濃縮ジュースは避け、食後に尿が赤くなるのはたいてい正常です。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 軟便
- 腹痛
- 排尿困難・排尿時の痛み
- 血尿
- 体重増加
- 膵炎
この食品について詳しく
ビーツに犬への毒性はありません。AKCも、新鮮なものを適量であれば与えてよいとしています。ただしその「よい」に付く条件が多く、にんじんやキャベツのように気軽に渡せる野菜とは言えません。
もっとも重要なのはシュウ酸です。AKCは、ビーツはシュウ酸が多く、膀胱結石、尿結晶、腎結石の原因になり得るとし、腎臓に問題がある犬やカルシウムに問題がある犬は獣医師に相談するようにと述べています。シュウ酸カルシウム結石の既往がある犬や、すでに尿路用の療法食を食べている犬にとって、ビーツは量の問題ではなく単に合わない食品です。
二つ目は糖質とエネルギーです。AKCは、ビーツは糖質と炭水化物が多く、膵炎や肥満につながる可能性があるため、少量にとどめるようにとしています。ビーツジュースやビーツパウダーのような濃縮された形はこの問題を大きくするので与えないでください。
三つ目は調理と形です。新鮮なビーツをよく洗って皮をむき、生でも加熱でも、細かく刻むかすりおろして、味付けをせずに与えます。缶詰を使う場合は、食塩無添加でほかの添加物も入っていない製品を選ぶようAKCは述べています。酢と塩に漬けたピクルスや、玉ねぎと煮込むボルシチは犬の食べ物ではありません。Merck獣医マニュアルは、犬では生の玉ねぎ15〜30g/kgで臨床症状が出るとしています。
四つ目は尿の色です。ビーツを食べると尿が濃いピンクや赤になることがあります。AKCは、食後12〜24時間はこの色が出ても慌てる必要はないとしています。ただしその時間を過ぎても赤い尿が続く場合や、排尿時につらそうにする、少量を何度も出すといった様子を伴う場合は、尿路感染などの可能性があるため受診してください。
なお、フードの原材料表示によく出てくるビートパルプはてん菜の食物繊維で、Merckは乾物中7.5%以下であれば、ほかの栄養素の消化率に影響を与えずに便の状態を良くすると記載しています。フードに入っているビートパルプを心配する必要はありません。
初めて与えるときは大さじ1杯程度から始め、二日ほど便と尿を確認してください。下痢や嘔吐が続く、排尿がつらそうといった場合は中止して動物病院に連絡してください。おやつ全体は一日の必要エネルギーの10%以内に収めます。
よくある質問
- ビーツを食べたら尿が赤くなりました。血尿でしょうか
- ビーツの色素による可能性が高いです。AKCは、食後12〜24時間は濃いピンクや赤い尿が出ることがあるとしています。ただし24時間を過ぎても続く場合や、排尿時に鳴く、少量を何度も出すといった様子があれば、尿検査を受けてください。
- 結石の既往がある犬に与えてもよいですか
- 与えないでください。AKCはビーツについて、シュウ酸が多く膀胱結石・尿結晶・腎結石の原因になり得ると明記しています。結石の既往がある犬や尿路用の療法食を食べている犬には、量にかかわらず向きません。
- 生と加熱、どちらがよいですか
- AKCは新鮮なものであればどちらでもよいとしています。いずれもよく洗って皮をむき、細かく刻むかすりおろし、塩・砂糖・油は加えないでください。缶詰を使う場合は食塩無添加で添加物のないものを選んでください。