食パン
注意何も入っていない食パンを一枚食べた程度なら、多くは問題ありません。危険なのはレーズン入りのパン、キシリトール入りの無糖パン、ガーリックトースト、そして焼く前のパン生地です。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- おなら・ガスの増加
- 腹痛
- 体重増加
- かゆみ
この食品について詳しく
米国ケネルクラブ(AKC)は、プレーンの食パンや全粒粉パンはアレルギーがなければおおむね犬に安全で、総合栄養食を食べている犬にときどきおやつとして与える程度なら害はないと案内しています。同時に、パンは「かさを埋める食品」であり、フードにすでに入っていない栄養を足すものではないとも明言しています。つまり食パンは危険な食品というより、あえて与える理由のない食品です。食パン1枚は約90kcalで、体重5kgの犬の一日の必要エネルギーの3分の1に当たります。おやつは一日の必要エネルギーの10%以内にしてください。
危険は「パン」ではなく「どのパン」から来ます。第一にレーズン入りの食パンや菓子パンです。ぶどうとレーズンは犬に急性腎障害を起こす中毒性の食品で、数粒でも問題になり得ます。第二に、キシリトールで甘みをつけた無糖・低糖のパンです。キシリトールは体重1kgあたり100mgを超えると重い低血糖を、500mgを超えると肝不全を起こします。第三にガーリックトーストです。AKCは、ガーリックブレッドが腹痛、嘔吐、下痢、脱力、虚脱につながり得ると警告しています。第四にナッツ入りのパンで、脂肪が多く胃腸の刺激や膵炎の原因になります。あんぱん、クリームパン、メロンパンなども糖と脂肪が高く、同じ扱いと考えてください。
最も急を要するのは、焼く前のパン生地です。Merck獣医マニュアルは、犬の胃は温かく湿っていて酵母が増えるのに適した培養器になると説明しています。生地は胃の中でふくらみ続け、同時にエタノールが血中に吸収されます。死因は胃の膨張そのものよりエタノールの代謝作用であることが多いとされます。ふらつき、見当識障害、脱力、低体温、けいれんが現れる救急です。
小麦自体が合わない犬もいます。VCAは小麦グルテンを犬に多い食物アレルゲンの一つに挙げています。パンのあとに体をかき続ける、足先や耳をなめる、軟便が続くようなら、獣医師に除去食試験を相談してください。
今すべきことは、何が入っていたかの確認です。プレーンの食パン1~2枚なら水を与えて様子を見てください。レーズン、キシリトール、にんにくが入っていたなら症状を待たずすぐに動物病院へ連絡し、発酵中の生地を食べた場合は夜間でも救急を受診してください。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- 食パンを一枚食べてしまいました
- 何も入っていないプレーンの食パンなら、多くは問題ありません。水を与えて様子を見てください。ただし袋を確認し、レーズンやナッツ、無糖表示があれば動物病院に連絡してください。
- 発酵中のパン生地を食べてしまいました
- すぐに受診してください。生地は胃の中でふくらみ続け、発酵でエタノールを生じてアルコール中毒を起こします。症状を待たずに動物病院へ電話し、家庭で吐かせようとしないでください。
- パンが好きなので毎日少しずつ与えてもよいですか
- おすすめしません。パンはフードにない栄養を足さずにカロリーだけを埋めます。食パン1枚は5kgの犬にとって一日の3分の1のエネルギーで、毎日与えると体重が増え、主食を食べなくなります。