ダークチョコレート
危険ダークチョコレートは日常的なチョコレートの中で最も危険で、1gあたりメチルキサンチンを5.3~5.6mg含みます。体重1kgあたり20mgを超えれば緊急事態です。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
おやつとして与えないでください
体重別の推奨量がない危険な項目です。食べた場合は量・時刻・製品情報を確認して動物病院に連絡し、自分の判断で吐かせないでください。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 水を多く飲む
- 落ち着きがない
- 頻脈
- 不整脈
- 震え
- けいれん発作
この食品について詳しく
チョコレート中毒の原因はカカオに含まれるメチルキサンチン(テオブロミンとカフェイン)です。アデノシン受容体を遮断し、ホスホジエステラーゼを阻害し、カテコールアミンの放出を促すため、犬は眠くなるどころか興奮して心拍が上がります。しかも犬はテオブロミンの代謝が遅く半減期が長いため、症状が長引きます。
推測せず計算してください。ダーク/セミスイートチョコレートは1gあたりメチルキサンチン5.3~5.6mg(1オンスあたり150~160mg)です。食べたグラム数に5.5を掛け、体重(kg)で割ります。基準は、20mg/kg以上で嘔吐・下痢などの軽度の消化器症状が出始め、この時点ですでに救急相談の対象です。40~50mg/kgで心毒性、60mg/kg以上でけいれんが起こります。テオブロミン・カフェインの半数致死量は100~200mg/kgで、チョコレートの重量では体重1kgあたり約62gが致死の可能性がある量になります。
実例で見てみましょう。日本の板チョコは1枚およそ50gです。5kgの犬がダークの板チョコを1枚食べると 50 × 5.5 = 275mg、5kgで割って55mg/kg。心毒性域に入り、けいれんの閾値に近づきます。さらに怖いのが製菓用チョコレート(15.5mg/g)とココアパウダー(28.5mg/g)で、10kgの犬がココアパウダー40gを食べると約114mg/kgと半数致死量の範囲に入ります。バレンタインの生チョコ、ハイカカオ(カカオ70%以上)の板チョコ、ガトーショコラ、製菓材料の買い置きは特に注意してください。
症状は通常6~12時間後に始まり、最大72時間続くことがあります。嘔吐、下痢、多飲多尿、落ち着きのなさや過活動、頻脈、不整脈、高血圧、振戦、高体温、重症ではけいれんや昏睡に至ります。
製品の種類とカカオ含有率、食べた重量、時刻を確認し、すぐにかかりつけの動物病院か夜間救急動物病院に電話してください。包装を持参すると計算が正確になります。家庭で無理に吐かせないでください。催吐処置、活性炭の反復投与、点滴、心電図モニタリングは獣医師が判断して行う処置です。
よくある質問
- 板チョコを一かけら食べました。何gから危険ですか?
- 食べたグラム数に5.5を掛けて体重(kg)で割ってください。20mg/kgを超えたら緊急です。5kgの犬ならダークチョコ約18gで20mg/kgに達するので、小型犬では一かけらでも十分危険です。
- ハイカカオやココアパウダーは普通のチョコより危険ですか?
- はるかに危険です。ダーク/セミスイートが1gあたり5.3~5.6mgなのに対し、製菓用チョコレートは15.5mg、ココアパウダーは28.5mgと3~5倍になります。カカオ分が高い製品ほど少量で危険域に届きます。
- 食べてから2時間経ちますが元気です。様子を見てもいいですか?
- いけません。症状は通常6~12時間後に始まり、最大72時間続くことがあります。今元気なのは時間が経っていないだけです。計算して20mg/kgを超えているなら、症状がなくても今すぐ動物病院に連絡してください。