フライドポテト
注意じゃがいも自体はよく加熱すれば犬が食べてよい野菜です。問題は揚げることです。油は膵炎を、塩は口渇と電解質の負担を、ケチャップやガーリック風味の味付けはネギ属の危険を加えます。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 繰り返す嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 食欲不振
- 元気がなく、ぐったりする
- 背中を丸める・前半身を低くしてお尻を上げる姿勢
- 水を多く飲む
- 尿量が増える
- 膵炎
- 歯ぐきなどの粘膜が白っぽくなる
この食品について詳しく
じゃがいもとフライドポテトは別々に考える必要があります。AKCは、十分に加熱したじゃがいもは犬が食べてよいが、バターをたっぷり使うと膵炎の引き金になりうるとし、フライドポテトやハッシュブラウンのような調理形態は避けるよう促しています。油で揚げて塩をふった時点で、性質がまったく変わるからです。
一つめの問題は脂肪です。衣のないポテトフライでも100gあたり脂質は15g前後あり、そこに酸化した揚げ油が加わります。AKCは一度に大量の脂肪をとるだけで膵炎の発作が起きうると警告し、Merckも食事の不摂生を犬の膵炎の一般的な危険因子としています。6〜48時間のうちに、嘔吐の繰り返し、食欲低下、元気消失、腹痛、そして背中を丸めて前足を伸ばす姿勢が出たら膵炎を疑ってください。ミニチュア・シュナウザーのような好発犬種や、以前に膵炎を起こした犬なら、数本でも再発しうる量です。
二つめは塩分です。ファストフードのポテトMサイズ(およそ110〜120g)のナトリウムはおよそ250〜350mgです。Merckの急性塩中毒の基準は2〜3g/kg、5kgの犬なら塩10〜15gなので、1袋で届くことはありません。それでも飲水量と尿量の増加は起こり、心臓病や腎臓病でナトリウムを制限している犬には負担になります。
三つめは一緒に付いてくるものです。ケチャップには通常、玉ねぎのパウダーが入ります。のり塩やコンソメ、ガーリック風味、チーズソースは、にんにくや玉ねぎを直接のせます。Merckは加熱・乾燥・粉末のネギ属でも中毒が起きるとし、溶血は3〜5日後に表れると説明しています。また、揚げたての熱いポテトをそのまま飲み込むと、上あごや食道をやけどします。
今することは、何本を、どんな味付けで、何時に食べたかを整理することです。味付けのないポテト2〜3本なら、新鮮な水を置いて様子を見れば足ります。1袋を丸ごと食べた、ガーリックやオニオンの味付け・ケチャップが一緒だった、その後に嘔吐を繰り返し背中を丸めている、こうした場合は動物病院に連絡してください。家庭で無理に吐かせず、塩気のあるものを食べたからと飲水を制限しないでください。
よくある質問
- フライドポテトを2〜3本食べました
- 味付けのないポテト2〜3本なら、多くはおなかがゆるくなる程度で済みます。新鮮な水を置き、6〜48時間、嘔吐の繰り返しや食欲低下、背中を丸める姿勢が出ないか観察してください。膵炎の既往があるなら少量でも病院に伝えてください。
- ケチャップを付けたものを食べました
- ケチャップには通常、玉ねぎのパウダーが入っています。ネギ属の毒性は粉末でも消えず、溶血は3〜5日後に表れます。量と時刻を控えて動物病院に連絡し、その間は歯ぐきと尿の色を毎日確認してください。
- じゃがいもを与えたいときはどうすればよいですか
- 油も塩もバターも使わず、ゆでるか蒸してつぶしたものをごく少量にしてください。生のじゃがいも、緑がかったもの、芽の出たものはソラニンのため避け、おやつ全体は一日の必要エネルギーの10%以内に収めます。