即席めん(インスタントラーメン)
注意危ないのはめんではなくスープです。ナトリウム、玉ねぎ・にんにくの粉末、揚げめんの脂質が一度に入ります。とくに粉末スープをそのままなめた小型犬は、すぐ動物病院に連絡してください。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 水を多く飲む
- 尿量が増える
- 腹痛
- 元気がなく、ぐったりする
- 食欲不振
- 脱力
- 歯ぐきなどの粘膜が白っぽくなる
- ヘモグロビン尿
- ふらつき・運動失調
- 震え
- けいれん発作
- 膵炎
この食品について詳しく
即席めんは、犬に三つの負担を一度にかけます。ナトリウム、玉ねぎ・にんにくの粉末、そして揚げめんの脂質です。
まずナトリウムです。袋めん1食にはおおむね1,500~1,900mgのナトリウムが含まれ、食塩に換算すると4~5gです。Merck獣医マニュアルによれば、犬の食塩の中毒量は2~3g/kg、急性致死量は約4g/kgとされています。数字だけで見れば、体重5kgの犬が中毒域に入るには袋めん2~3食分の塩が必要なので、スープを数回なめた程度で塩中毒になることはありません。それでも一日の目安を大きく超えますし、心臓病や腎臓病で減塩をしている犬には一度でも負担です。ここで大切な原則が一つあります。塩気のあるものを食べたからといって水を制限してはいけません。新鮮な水をいつでも飲めるようにしてください。
より注意が必要なのはスープの玉ねぎ・にんにく粉末です。Merckは、犬のねぎ類中毒は乾燥フレーク、粉末、粉末スープの素といった濃縮された形と最も多く関連すると明記しています。にんにくは玉ねぎの3~5倍の毒性があります。これらは赤血球を酸化させてハインツ小体をつくり、溶血性貧血を起こしますが、溶血は多くの場合、食べてから3~5日後に現れます。症状は元気消失、食欲不振、速い呼吸と心拍、脱力、歯ぐきが白っぽくなる、または黄色くなる、尿が赤褐色になる、などです。粉末1袋に含まれる量は大型犬の溶血量には届きませんが、体重の小さい犬が粉末を袋ごとなめた場合や、ラーメンの汁かけごはんを繰り返し食べている場合は話が別です。
最後に、揚げめんの脂質と辛口タイプのカプサイシンです。袋めん1食には脂質が15g前後含まれ、脂っこい食事となって膵炎の引き金になり得ます。辛いタイプは口と消化管を刺激し、よだれ、嘔吐、下痢を起こします。
まず、何をどれだけ食べたか(めんだけか、汁もか、粉末を直接なめたか)を整理して、かかりつけの動物病院に連絡してください。水の器は満たしておきますが、無理に飲ませないでください。ふらつき、頭を壁に押しつける、ふるえ、けいれん、異常な多飲多尿があれば、すぐに救急動物病院を受診してください。3~5日後に元気消失や歯ぐきの蒼白が出ないかも観察してください。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- ラーメンの汁を少しなめました。大丈夫ですか
- 数回なめた程度で塩中毒にはなりません。新鮮な水を十分に置いて様子を見てください。ただしスープには玉ねぎ・にんにくの粉末が入るので、3~5日は元気消失、歯ぐきの蒼白、赤褐色の尿がないか確認してください。
- めんだけ取り分ければ問題ありませんか
- おすすめしません。めんにもスープが染み込んでおり、揚げめん自体に脂質と塩分があります。分け与えたい場合は、味付けなしでゆでためんをごく少量にしてください。
- 粉末スープを袋ごとなめてしまいました
- 最も危険なケースです。粉末は玉ねぎ・にんにくが濃縮された形で、ナトリウムもそのまま入っています。袋を持って今すぐ動物病院に電話し、水は自由に飲めるようにして、無理に吐かせないでください。