なつめ(棗)
注意なつめの果肉自体に毒性はありませんが、中心の硬く先のとがった種が問題です。のどに詰まって窒息したり腸を塞いだりし、種の中の仁は青酸を疑う種子として扱われます。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 喉に詰まったようにえずく
- よだれ
- えずく
- 嘔吐
- 食欲不振
- 腹痛
- 便が出ない
- 元気がなく、ぐったりする
この食品について詳しく
なつめは果肉だけを見れば犬に毒性のある果物ではありません。危険なのは中心の種です。なつめの種は細長く、両端がとがっていて、非常に硬いのが特徴です。犬は人のように果肉だけを食べ分けず、たいてい丸ごと飲み込むため、この種がそのままのどや消化管へ入ります。食道に引っかかれば窒息、胃を通って腸へ下れば閉塞を起こします。小型犬なら種ひとつでも腸が塞がります。種の中の仁はクロウメモドキ科の種子で、獣医の情報では青酸配糖体が懸念される種子と同じく「食べさせないもの」として扱われています。
果肉にも注意点があります。なつめは糖度が非常に高く、おやつとして頻繁に与えるとカロリーと糖の負担が大きくなります。
日本で犬がなつめに出会う場面は限られています。中華食材や薬膳スープの具材、干しなつめ、なつめ茶、そして韓国料理のサムゲタンです。サムゲタンのなつめはにんにくと一緒に煮込まれているためネギ属の危険が重なり、なつめ茶は砂糖の塊に近い飲み物です。どちらも犬向けではありません。
飲み込んだあとに、えずく、大量によだれを流す、繰り返し吐く、食べない、お腹を痛がる、一日以上便が出ない、ぐったりするといった様子があれば、すぐにかかりつけの動物病院、夜間なら夜間救急動物病院へ連絡してください。窒息はその場で、腸閉塞はふつう12〜72時間かけて症状が出るため、丸ごと飲み込んだのを見た場合は無症状でも連絡するのが安全です。家庭で無理に吐かせないでください。とがった種は戻る途中で食道を傷つけることがあり、催吐するかどうかは獣医師が判断すべきです。与えるなら種と軸を完全に取り除いた生の果肉をごく少量にしてください。
よくある質問
- なつめを種ごと飲み込んでしまいました。
- すぐに動物病院へ連絡してください。なつめの種は細長く先がとがっており、食道に引っかかったり腸を塞いだりします。小型犬ではとくに危険です。家庭で吐かせようとしないでください。とがった種で食道を傷つけるおそれがあります。
- サムゲタンのなつめを食べてしまいました。
- 種の問題に加えて、にんにくの問題が重なります。サムゲタンにはにんにくが丸ごと入っており、加熱しても犬の赤血球を壊す毒性は残ります。食べた量と体重を確認して動物病院に連絡し、歯ぐきの色、尿の色、元気の有無を数日観察してください。
- 干しなつめは与えてもいいですか?
- おすすめしません。乾燥で果肉が硬くなり糖分も濃縮されるうえ、多くの商品は種が入ったままです。与えるなら生のなつめの種と軸を完全に取り除いた果肉をごく少量にしてください。