ケール
注意ケールはシュウ酸カルシウムによって腎結石・膀胱結石のリスクを高め、イソチオシアネートが胃を刺激します。日常的に与えると甲状腺機能にも影響しうるため、毎日の野菜には向きません。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 排尿困難・排尿時の痛み
- 血尿
- 甲状腺機能の異常
この食品について詳しく
ケールは健康によい野菜という印象があるため、犬にも与えたくなる野菜です。しかし米国ケネルクラブ(AKC)の見解はもっと限定的で、たまに少量なら多くの犬にとって問題ないとしつつ、日常的なおやつにはすべきでないとしています。理由は三つあります。
一つ目はシュウ酸カルシウムです。AKCは、シュウ酸カルシウムが腎結石や膀胱結石などの問題を起こしうるとし、もともと腎臓や膀胱に疾患のある犬ではとくに問題になるとしています。二つ目はイソチオシアネートです。アブラナ科の野菜に含まれるこの成分は、犬では軽度から重度の胃の刺激を起こすことがあります。AKCは比較対象としてブロッコリーを挙げ、一日の摂取量の10%未満なら安全とされる一方、25%を超えると毒性とみなされうるとしています。ケールも同程度の含有量があるため、日常のおやつにはしないという判断です。三つ目は甲状腺です。AKCは、ケールを継続的に与えると甲状腺機能に影響することがあり、甲状腺機能低下症で投薬中の犬では薬との相互作用が起こりうるとしています。
同じ量でも体格によって意味が変わります。ラブラドールに無害な量が、ヨークシャー・テリアには害になりえます。小型犬ほど基準を大きく下げてください。
日本でケールといえば青汁です。人が飲む青汁を少し分けるという飼い主さんがいますが、青汁はケールを濃縮した形なので、シュウ酸の負担はそのまま大きくなります。サラダやスムージーも同じです。AKCはより安全な野菜としていんげんときゅうりを挙げています。
ケールを食べたあとに嘔吐や下痢、排尿しづらそうな様子、排尿の習慣の変化が見られたら、かかりつけの動物病院に連絡してください。結石や甲状腺疾患で治療中の犬には、自己判断で与えないでください。大量に食べてしまった場合も、家庭で無理に吐かせようとせず、食べた量と時刻を控えて動物病院の判断を仰いでください。
よくある質問
- ケールを一枚食べてしまいました
- 健康な犬がたまに少量食べた程度であれば緊急とはいえません。嘔吐、下痢、排尿しづらい、排尿の回数が変わるといった様子があれば獣医師に連絡してください。同じ一枚でも小型犬にとってはかなりの量になります。
- 青汁を少し分けても大丈夫ですか
- おすすめしません。青汁はケールを濃縮した形なので、シュウ酸の負担がそのまま増えます。結石の既往がある犬、腎臓や膀胱に疾患のある犬、甲状腺の薬を飲んでいる犬にはとくに避けてください。
- 代わりに何を与えればよいですか
- AKCはいんげんときゅうりをより安全な選択肢として挙げています。にんじんやズッキーニのようにシュウ酸が少なく低カロリーの野菜を、味付けせずに小さく切って与えるほうが安心です。