ピーカンナッツ
注意米国ケネルクラブはピーカンナッツを犬に与えないよう明記しています。くるみと同じジュグロンが消化管を刺激し、殻に生えやすいアスペルギルス属のカビがアフラトキシンや振戦毒素を作り、震えやけいれんを起こすことがあります。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 食欲不振
- 元気がなく、ぐったりする
- 震え
- ふらつき・運動失調
- 刺激に対して過敏になる
- けいれん発作
- 膵炎
- 喉に詰まって息ができない
この食品について詳しく
ピーカンナッツは人には無害ですが、犬にはすすめられないナッツです。米国ケネルクラブ(AKC)はピーカンナッツを犬に与えるべきではないと明記し、少量でも食べたら獣医師に連絡するよう案内しています。理由が一つではなく、四つ重なっているためです。
一つ目はジュグロンです。ピーカンナッツには、くるみにも含まれるジュグロンという成分があり、犬にとって有害です。消化管を強く刺激し、激しい嘔吐と下痢を起こします。
二つ目はカビで、これが本当に危険な部分です。ピーカンの殻にはアスペルギルス属のカビが生えやすく、このカビはアフラトキシンを作ります。ナッツに生えるカビは振戦毒素も作るため、食べた犬に震えやけいれんなどの神経症状が出ることがあります。長く保管したもの、殻付きのまま転がっていたもの、湿気たものはとくに注意が必要で、見た目がきれいでも安全の保証にはなりません。日本では殻付きより製菓用の粒として流通することが多く、開封後に湿気たまま置いた袋が盲点になります。
三つ目は脂質です。ピーカンナッツは脂質が非常に多く、膵炎の引き金になり得ます。嘔吐、下痢、食欲不振、元気消失が典型で、たいてい食後24〜72時間の間に現れます。米国動物虐待防止協会(ASPCA)も、アーモンド、ピーカン、くるみをまとめて油脂の多いナッツとし、消化器症状や膵炎の原因になり得るとしています。
四つ目は大きさです。半割のピーカンは丸のみしやすい大きさで、のどや腸に詰まる危険があります。殻のかけらを飲み込んだ場合も同様です。
時間の目安として、消化器症状は数時間以内に、カビ毒素による神経症状はたいてい30分から3時間の間に始まります。全身の震え、音や接触への過敏な反応、ふらつき、眼球のふるえ、そしてけいれんへと進みます。ここで時間を置くと体温が上がり筋肉が傷み、状態が急速に悪化します。
対応はこうです。ピーカンナッツを食べたなら、量が少なくてもかかりつけの動物病院に電話してください。AKCも、犬は大量でなくても重い症状を起こし得るとして、かかりつけが対応できない場合は救急動物病院に連絡するよう案内しています。すでに震えやけいれんが出ているなら、電話しながらすぐ出発してください。家庭で無理に吐かせないでください。けいれんしている犬に何かを飲ませると誤嚥性肺炎を起こしますし、その状態での催吐は禁忌です。ピーカンパイやキャラメリゼした菓子はさらに話が複雑になります。バターと砂糖に加えてチョコレートや洋酒が入る製品もあるため、何をどのくらい食べたかを伝えてください。
よくある質問
- ピーカンナッツを1粒食べました。連絡は必要ですか
- はい、電話だけでもしてください。AKCは少量でも獣医師に連絡するよう案内しています。新鮮な1粒で大型犬が重症になる可能性は低いものの、カビの有無は見た目では分からないため、判断は獣医師に委ねるほうが安全です。
- 湿気た古いナッツを食べてしまいました
- 危険度の高いほうと考えて、今すぐ連絡してください。湿気たナッツはアスペルギルス属などのカビが増え、アフラトキシンや振戦毒素を作ります。神経症状は30分から3時間で始まることがあります。
- ピーカンパイを食べました。同じ扱いですか
- 別の意味でより重い状況です。バターと砂糖で脂質と糖質の負荷が高く膵炎の危険が大きいうえ、チョコレートや洋酒が入る製品もあります。何をどのくらい食べたかを伝えて、動物病院に連絡してください。