えごまの葉(ケンニプ)
注意えごまの葉そのものに犬の中毒量を示した獣医学的資料はありません。問題は葉ではなく形です。しょうゆ漬けやキムチにしたものは塩分が高く、刻んだにんにくが一緒に入っています。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 軟便
- 水を多く飲む
- 元気がなく、ぐったりする
- よだれ
- 震え
この食品について詳しく
まず分かっていることから書きます。えごまの葉(韓国のケンニプ)について、犬での中毒量を測定した獣医学的な報告は見当たらず、主要な中毒情報リストにも独立した項目としては載っていません。ただしそれは「安全と確認された」という意味ではないため、この項目は注意扱いにしています。洗った生の葉を1〜2枚かじった程度で中毒になった例は知られていません。
危険は調理の形にあります。韓国の食卓に出るえごまの葉は、たいていしょうゆ漬け(ケンニプチャンアチ)、えごまの葉キムチ、あるいは刻みにんにく・ねぎ・粉唐辛子・魚醤を重ねた漬けものです。ここで二つの問題が同時に入ってきます。
一つ目はネギ属です。Merck獣医マニュアルは、にんにくや玉ねぎの含硫化合物が赤血球を酸化してハインツ小体をつくり、溶血性貧血を起こすと説明し、にんにくは重量当たり玉ねぎの3〜5倍の毒性があるとしています。漬けた葉の間に挟まった刻みにんにくは目立ちませんが、そのまま口に入ります。二つ目は塩分です。Merckでは犬の食塩中毒は2〜3g/kgで症状が出はじめ、約4g/kgが致死量とされます。漬け汁を吸った葉は、見た目の量に対して塩分が高くなります。
味付けをしていない葉でも注意点はあります。葉物は食物繊維が多く、一度に何枚も食べると嘔吐や軟便につながります。香りが強いため、そもそも食べたがらない犬がほとんどです。与えるなら流水でよく洗い、束のままではなく細かく刻んでください。
状況別の対応はこうです。洗った生の葉1〜2枚なら、水を用意して一日ほど様子を見て構いません。しょうゆ漬けやキムチを何枚も食べた場合は、水を制限せず自由に飲めるようにしたうえで、すぐに動物病院へ連絡してください。にんにくがどれだけ入っていたかは分からないので、ネギ属の曝露として扱い、24時間後と72時間後の血球検査を相談するのが安全です。嘔吐を繰り返す、急に水をたくさん飲む、ふるえやふらつきが出た場合は、待たずに受診してください。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- 焼肉店で生の葉を1枚食べました
- 洗った味付けなしの葉1枚であれば大きな問題になることは少ないので、水を用意して一日様子を見てください。サムジャンやしょうゆをつけた葉なら塩分とにんにくが一緒に入っているため、動物病院に連絡してください。
- しょうゆ漬けを何枚か食べてしまいました
- 漬けものは塩分が高く、刻みにんにくが一緒に入っています。水は制限せず自由に飲めるようにして、すぐに動物病院へ連絡してください。にんにくの曝露として24時間後と72時間後の血球検査を相談すると安全です。
- 生の葉を毎日おやつにしてもよいですか
- おすすめしません。犬での安全な給与量が示された資料がなく、葉物を毎日与えると食物繊維で便がゆるくなります。野菜のおやつなら、にんじんやきゅうりのほうが情報が確かです。