ケチャップ
注意ケチャップ自体は中毒を起こす食品ではありませんが、砂糖・食塩・酢に加えて玉ねぎ粉末が入った製品が多くあります。少しなめた程度なら中毒にはなりませんが、ケチャップまみれの料理を丸ごと食べた場合や糖類ゼロ製品の場合は動物病院に連絡してください。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 軟便
- 腹痛
- よだれ
- 元気がなく、ぐったりする
- 食欲不振
- 水を多く飲む
この食品について詳しく
ケチャップで問題になるのは、トマトではなく後ろに並んでいる原材料です。市販品の原材料表示を見ると、トマトの次に砂糖類、醸造酢、食塩が並び、その下に「香辛料」「たまねぎ」と書かれている製品が少なくありません。犬にとって気をつけるべきものは、すべてこの後半にあります。
まず塩分を計算してみます。ケチャップ大さじ1杯のナトリウムはおよそ150~190mgです。Merck獣医マニュアルは、犬では食塩2~3g/kgで中毒症状が出はじめ、約4g/kgが致死量になるとしています。体重5kgの犬なら食塩10g以上、ケチャップに換算すると大さじ20杯を超える量です。オムライスやフライドポテトについたケチャップをなめた程度で塩中毒になることはありません。実際に起きるのは胃腸への刺激で、よだれ、数時間以内の嘔吐や軟便といった形で出ます。
より気をつけたいのは玉ねぎ粉末です。Merck獣医マニュアルは、犬では生の玉ねぎ15~30g/kgで症状が出ること、にんにくは玉ねぎの3~5倍強いこと、乾燥して濃縮されたフレークや粉末はとくに危険であることを挙げています。玉ねぎの成分は赤血球を酸化させてハインツ小体をつくり、溶血は食べてから3~5日たって現れます。翌日元気に見えても安全の証拠にはならない、ということです。ひとなめで溶血が起きることはありませんが、ごはんに毎回ケチャップをかけて与えているなら話は別です。ナポリタン、ハンバーグ、ウインナー、オムライスの残りを丸ごと食べた場合も同じです。
「糖類ゼロ」「カロリーオフ」と書かれた製品は、甘味料の欄をもう一度見てください。キシリトールが使われていれば別の問題になります。Merckの基準ではキシリトールは約100mg/kgから低血糖を、500mg/kgを超えると肝不全を起こすことがあり、症状は30分で出ることも12~18時間遅れることもあります。
食べた量と時刻を控え、原材料表示を写真に撮っておいてください。少しなめただけでいつもと変わりなければ、水を自由に飲める状態にして12時間ほど嘔吐と便を観察します。ケチャップまみれの料理を丸ごと食べた場合、糖類ゼロ製品の場合、体の小さな犬の場合は、いますぐかかりつけの動物病院か夜間救急動物病院に連絡してください。家庭で無理に吐かせないでください。催吐処置を行うかどうかは、食べたものと経過時間をみて獣医師が判断します。
よくある質問
- オムライスのケチャップを少しなめました
- その量で塩中毒や玉ねぎ中毒になることはありません。多くは軽い胃腸の刺激ですむので、水を飲める状態にして12時間ほど嘔吐と便を観察してください。ただし料理自体に玉ねぎが入っていた場合は量を伝えて動物病院に相談してください。
- ケチャップの玉ねぎ粉末はどのくらい危険ですか
- 粉末は生の玉ねぎより濃縮されている分、危険な形であるのは事実です。ただしケチャップに含まれる量はごくわずかで、ひとなめで溶血が起きることはありません。問題は習慣的に与えることなので、歯ぐきが白い、尿の色が濃いといった変化があれば受診してください。
- 糖類ゼロのケチャップなら安心ですか
- むしろ原材料をよく確認してください。甘味料がキシリトールの場合、約100mg/kgから低血糖が起こりうる緊急事態です。表示にキシリトールがあれば量を数えずに、すぐ動物病院へ連絡してください。