生の豚肉

注意

生や加熱不十分な豚肉には旋毛虫の幼虫やサルモネラなどが残っている可能性があり、AKCは犬に与えないよう案内しています。しっかり加熱すればこのリスクは消えますが、脂肪と味付けの問題は残ります。

この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。

生の豚肉 · 参考イラスト
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与える前に確認しましょう

あげる前に注意点を確認

調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。

注意したい症状と健康上の問題

目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 発熱
  • 元気がなく、ぐったりする
  • 食欲不振
  • 腹痛
  • 筋肉痛
  • こわばった歩き方
  • サルモネラ感染症

この食品について詳しく

加熱した豚肉は犬が食べられる肉です。AKCも「味付けをせず、しっかり加熱した豚肉は犬にとって安全」としています。問題になるのは生のときです。 よく知られた危険が旋毛虫症(トリヒナ症)です。AKCは生または加熱不十分な豚肉から旋毛虫(Trichinella spiralis)に感染するおそれがあり、感染した犬では胃腸の不調、嘔吐、下痢、発熱、元気消失、筋肉の炎症がみられると説明しています。Merck獣医マニュアルは感染が「加熱が不十分な肉」の摂取によって起こるとし、幼虫を殺す条件を数値で示しています。かたまり肉は63℃、ひき肉は71℃まで加熱すること。冷凍で殺すには-15℃で20日、-23℃で10日、-30℃で6日が必要で、この冷凍条件は豚肉に限って有効であり、他の肉では当てにできないと明記されています。家庭用冷凍庫は扉の開閉で温度が変動するため、殺菌手段として信頼できません。 細菌のリスクも伴います。FDAの調査では生食タイプ196検体のうち15検体からサルモネラ、32検体からリステリアが検出され、Merckは生肉食が犬のサルモネラ症と糞便中への菌排出に関連するとしています。無症状の犬が菌を排出し、同居する人が発症した例も報告されています。 日本の家庭で実際に起きやすいのは、解凍中の豚肉を犬がくわえていく、調理中に落とした生の切り落としを食べる、しゃぶしゃぶや焼き肉で火の通りきっていない一枚を与えてしまう、といった場面です。加熱後も、角煮やチャーシュー、生姜焼きには砂糖・しょうゆ・にんにくが入っています。AKCは玉ねぎパウダー、にんにくパウダー、ナツメグ、バーベキューソースを避けるべきものとして挙げ、豚の脂は犬には消化しにくく膵炎につながりうると指摘しています。 生の豚肉を食べてしまった場合は、部位・量・時刻をメモしてかかりつけの動物病院に連絡してください。骨が一緒だった場合は症状がなくてもすぐ電話してください。家庭で無理に吐かせてはいけません。

よくある質問

焼き肉で火が通りきっていない豚肉を食べました
量と時刻、どの程度火が通っていたかをメモして病院に伝えてください。健康な成犬が一枚食べてすぐ問題になることはまれですが、48時間は嘔吐・下痢・発熱・元気を観察してください。あとから歩き方がぎこちない、触られるのを嫌がるなどの筋肉の痛みが出た場合は必ず受診してください。
豚肉はどのくらい加熱すれば与えられますか
Merckの基準では、かたまり肉は中心温度63℃、ひき肉は71℃まで加熱すると旋毛虫の幼虫が死にます。中が赤い状態は不可です。塩・油・にんにくを使わず、ゆでるか焼くかしたうえで脂を落とした赤身を与えてください。
冷凍しておいた肉なら生でも大丈夫ですか
家庭用冷凍庫は殺菌装置ではありません。Merckの冷凍条件は-15℃で20日といった一定温度を保った場合の基準で、扉の開閉がある家庭では担保できません。そもそも細菌は冷凍では死にません。

出典

  1. American Kennel Club
  2. Merck Veterinary Manual
  3. U.S. Food and Drug Administration
  4. Merck Veterinary Manual

文書更新:

出典と監修状況について

この情報は一般的な参考であり、獣医師の診療に代わるものではありません。愛犬が何かを飲み込んだ場合は、すぐに獣医師に連絡してください。