こしょう
注意こしょうに犬での確立された中毒量はありませんが、辛み成分のピペリンは粘膜を刺激します。料理にふられた程度で緊急にはなりませんが、粉を吸い込むとくしゃみや咳が出て、多く食べると嘔吐や下痢になります。しつけ目的でまくのはやめてください。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 口の中の刺激
- よだれ
- くしゃみ
- 咳
- 喉に詰まったようにえずく
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
この食品について詳しく
こしょうの辛みはピペリンという成分によるものです。唐辛子のカプサイシンとは別の物質で、ぶどうやキシリトールのように犬での致死量が知られた中毒物質でもありません。ステーキやポテトについたこしょうを少し食べた程度で救急になることはありません。ただしピペリンは粘膜を刺激する成分なので、犬にとって快い刺激ではなく、量が増えればはっきりした症状が出ます。
いちばん多いのは胃腸の刺激です。よだれ、口をくちゃくちゃさせる動き、数時間以内の嘔吐や軟便が出ます。こしょうをたっぷり使った料理や、こぼれたこしょうをなめてしまった場合は腹痛につながることもあります。次に多いのが気道の刺激です。粉を吸い込むとくしゃみと咳が出て、呼吸が苦しくなります。Pet Poison Helplineは、同じ粉末スパイスであるシナモンについて、吸い込むと咳、むせ、呼吸困難、気管支けいれんが起こりうると説明しています。こしょうも同じように気道を刺激するので、犬のそばでミルを挽いたり、容器を開けたまま置いたりしないでください。短頭種ではとくに注意が必要です。
実際には、犬がこしょうだけを食べることはまれです。こしょうはいつも何かに付いてきます。黒こしょうをきかせた肉、フライドポテト、パスタ、ラーメンのスープ。米国ケネルクラブ(AKC)は、犬に与える食材に調味料や塩を絶対に加えないこと、玉ねぎやにんにくと一緒に調理したものは与えないことを明記しています。問題がこしょうなのか料理なのかは、原材料と調理法を見て判断してください。
もうひとつ。ごみ箱やコード、靴にこしょうをまいて近づけないようにする方法は使わないでください。目や鼻に入れば痛みますし、望ましい行動を教える効果もありません。
少しなめた程度なら、口をゆすいで水を自由に飲めるようにし、様子をみてください。多くは数時間で落ち着きます。咳が止まらない、呼吸が苦しそう、嘔吐を繰り返す、おなかを痛がる、こしょうと一緒に玉ねぎやにんにくの入った料理を多く食べた場合は、かかりつけの動物病院か夜間救急動物病院に連絡してください。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- こしょうのかかった肉を少し食べました
- その量で中毒になることはありません。よだれや一度きりの嘔吐が出ることはあるので、水を用意して様子をみてください。肉に玉ねぎやにんにくの下味がついていた場合はそちらのほうが問題なので、調理法を確認して動物病院に伝えてください。
- こしょうを吸い込んでくしゃみが止まりません
- 粉末スパイスは気道を刺激するため、くしゃみや咳が出ます。風通しのよい場所に移して水を飲ませれば多くは落ち着きます。咳が止まらない、呼吸が苦しそうな場合、とくに短頭種では早めに受診してください。
- いたずら防止にこしょうをまいてもよいですか
- すすめられません。目や鼻に入ると痛みを与えるだけで、してほしい行動を教える効果はありません。触られたくないものは片づけ、かんでよいおもちゃに置き換えるほうが確実です。