酢
注意食酢は酢酸4~7%の酸性の液体で、原液をなめると口や胃の粘膜を刺激します。料理に使われた程度なら問題になることはまれですが、水に薄めて与える民間療法はすすめられません。掃除用の高濃度酢酸は別物で緊急対応が必要です。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- よだれ
- 口の中の刺激
- 喉に詰まったようにえずく
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 食欲不振
- 咳
この食品について詳しく
食酢は酢酸を4~7%含む酸性の液体です。酢の物や寿司飯、マリネに使われている程度の量なら、犬に何も起きないことがほとんどです。問題になるのは原液をなめたり飲んだりした場合です。酸が口の中、食道、胃の粘膜を直接刺激し、よだれ、えづき、嘔吐が起こります。もともと胃炎や胃潰瘍がある犬、嘔吐が続いている犬では反応が強く出ます。ボトルを倒してあわてて飲み込むと、気管に入って咳や呼吸の乱れが出ることもあります。
りんご酢を水に混ぜて与える、フードにかけるといった方法が広まっていますが、すすめられません。関節や皮膚、ノミへの効果は犬では確認されていません。Merck獣医マニュアルは、総合栄養食を食べている犬に栄養補助は必要なく、場合によっては有害になりうると明記しています。実際に困るのはもっと単純な点で、水がすっぱくなると犬は水を飲まなくなり、脱水につながります。腎臓病や心臓病の管理中であればなおさらです。
絶対にしてはいけない使い方がひとつあります。誤食したときに酢や食塩水で吐かせようとすることです。腐食性のあるものを吐かせると食道をもう一度傷つけることになり、誤嚥のリスクもあります。VCAの精油中毒に関する解説も、家庭で吐かせたり活性炭を与えたりしないことを明記しています。吐かせるかどうかは獣医師が判断します。
もうひとつ注意したいのがポン酢です。酢としては薄いのですが、しょうゆがベースなので塩分が高く、だしに玉ねぎやにんにくが使われている製品もあります。鍋の残りやサラダのポン酢をまとめてなめた場合は、酢よりも塩分と玉ねぎのほうを気にしてください。掃除用に売られている高濃度の酢酸は食酢とは別物で、皮膚や粘膜に化学やけどを起こします。なめた、体についた場合は、ぬるま湯で十分に洗い流し、無理に吐かせずにすぐ動物病院へ向かってください。食酢を少しなめただけなら、口をゆすいで水を自由に飲めるようにし、嘔吐を繰り返す、よだれが止まらない、飲み込みづらそうなときは受診してください。
よくある質問
- ドレッシングをなめてしまいました
- ドレッシングの酢は薄まっているため、それ自体が問題になることはまれです。むしろ油と塩分、製品によって入っている玉ねぎ・にんにく粉末を確認してください。嘔吐や下痢が続く場合は動物病院に連絡してください。
- りんご酢を水に混ぜて与えてもよいですか
- すすめられません。犬での効果は確認されておらず、Merck獣医マニュアルも総合栄養食を食べている犬に補助食品は不要で有害になりうるとしています。水がすっぱくなって飲水量が減り、脱水につながるほうが現実的なリスクです。
- ポン酢のかかった料理を食べました
- 酢よりも塩分が問題です。ポン酢はしょうゆベースで塩分が高く、玉ねぎを含む製品もあります。量が多い場合は水を自由に飲めるようにしたうえで、食べた量を動物病院に伝えて相談してください。