わさび
注意わさびの辛み成分は揮発性の刺激物質で、犬がなめるとすぐによだれ、えづき、くしゃみが出ます。致死量が知られた毒物ではありませんが、量が多いと嘔吐や下痢になります。面白がって与えるのは絶対にやめてください。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- よだれ
- 口の中の刺激
- 喉に詰まったようにえずく
- くしゃみ
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 咳
この食品について詳しく
わさびのツンとくる辛みは、アリルイソチオシアネートなどの成分によるものです。からしと同じ系統の成分で、揮発性が強いため、鼻・目・口の粘膜を同時に刺激します。市販のチューブわさびの多くは本わさびではなく西洋わさび(ホースラディッシュ)とからし、着色料でつくられていますが、刺激成分は同じです。
犬がわさびをなめると、たいていすぐに反応が出ます。よだれを大量に流す、頭を振る、前足で口や鼻をこする、えづく、くしゃみをする、涙が出る、といった様子です。この反応自体は多くの場合、数分から一時間ほどで落ち着きます。致死量が知られた毒物ではないので、寿司についていた程度で中毒を心配する状況ではありません。ただし量が増えると胃の粘膜まで刺激され、嘔吐、下痢、腹痛につながります。
わさびが問題になる場面では、わさびだけを食べていることはまれです。寿司や刺身にはしょうゆがつきもので、しょうゆは塩分のかたまりです。Merck獣医マニュアルは、犬では食塩2~3g/kgで中毒症状が出はじめ、約4g/kgが致死量になるとしています。小皿のしょうゆをなめてしまった場合は、そちらのほうが心配です。わさび味のスナックやわさび豆は、油と塩分、調味料が加わっているうえ、袋ごと食べてしまいがちです。チューブ製品にも食塩や甘味料が入るので表示を確認してください。米国ケネルクラブ(AKC)も、辛いものを与えないこと、食べ物に調味料や塩を加えないことを明記しています。
ひとつお願いがあります。犬の反応が面白いという理由でわさびを与える動画がありますが、やめてください。犬にとっては痛みに近い刺激で、驚いて息を吸い込むと誤嚥の危険もあります。
少しなめた程度なら、口をゆすいで水を自由に飲めるようにし、様子をみてください。多くはすぐ落ち着きます。チューブを丸ごと食べた、しょうゆも一緒になめた、嘔吐を繰り返す、咳が止まらない、おなかを痛がるといった場合は、かかりつけの動物病院か夜間救急動物病院に連絡してください。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- 寿司についていたわさびを食べました
- 多くはよだれとえづきで終わり、数分から一時間ほどで落ち着きます。水を自由に飲めるようにして様子をみてください。ただししょうゆも一緒になめた場合は塩分のほうが心配なので、水を異常に飲む、嘔吐するといった様子があれば連絡してください。
- わさびのあと、くしゃみと涙が止まりません
- 揮発した刺激成分が鼻や目の粘膜を刺激した反応です。風通しのよい場所に移して水を飲ませれば、たいていは落ち着きます。咳が止まらない、呼吸が苦しそうな場合、とくに短頭種では早めに受診してください。
- わさび味のスナックを食べてしまいました
- わさびよりも、スナックの塩分・油・調味料のほうが問題です。数粒なら軟便程度ですみますが、袋ごと食べた場合は水を自由に飲めるようにして観察し、原材料に玉ねぎ・にんにく粉末があれば動物病院に伝えてください。