チアシード
注意チアシードに毒性はありませんが、乾いたまま与えるのは危険です。水を吸って数倍にふくらみゲル状になるため、必ず十分に浸してからごく少量にとどめてください。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 食道閉塞
- 消化管閉塞
- 過剰なよだれ
- 吐こうとしても何も出ない
- 嘔吐
- 下痢
- 軟便
- 便秘
- 腹痛
- お腹の張り
- 膵炎
この食品について詳しく
チアシードに犬への毒性はありません。問題は成分ではなく、この種子の物理的な性質と量にあります。
第一に、乾いたまま与えないでください。チアシードは水分を吸うと自重の何倍にもふくらみ、ぬるぬるしたゲルの塊になります。人でも、乾いたチアシードをスプーンで飲み込んだあとに水を飲み、食道が詰まった症例が医学文献に報告されています。犬はかまずに飲み込む傾向が強く、条件はさらに不利です。水か無塩のだしに10分以上浸し、完全にゲル状にしてから与えてください。食道に詰まると、よだれが止まらず、飲み込めず、からえずきを繰り返します。Merck獣医マニュアルは、消化管閉塞は緊急疾患として扱うべきだと明記しています。
第二に量です。チアシードは食物繊維も脂質も高い食品です。AKCは種子類について、食べすぎると消化器の不調や刺激が起こり、脂質が高いため膵炎の素因がある犬では嘔吐、元気消失、食欲低下につながることがあるとしています。食物繊維のとりすぎも下痢、嘔吐、膨満の原因になります。逆に水をあまり飲まない犬に繊維だけ増やすと便が硬くなるため、チアシードを与えるときは新鮮な水を必ずそばに置いてください。総合栄養食の上に軽くふりかける程度で十分で、おやつ全体は一日の必要エネルギーの10%以内に収めます。
第三に、人向け製品の形を確認してください。チアプディングは牛乳やアーモンドミルクに砂糖、はちみつ、メープルシロップを加えて作ります。牛乳は乳糖を消化できない犬に下痢を起こし、シロップはそのままエネルギーになります。とくに「無糖」表示の製品は、まずラベルでキシリトールの有無を確認してください。Merckは、犬ではおよそ100mg/kg超で低血糖、500mg/kg超で重度の肝不全が起こり得るとし、低血糖は早ければ30分で始まると記載しています。チアシード入りのグラノーラやシリアルには塩分や砂糖も加えられています。
初めて与えるときは浸したチアシードをごく少量のせ、二日ほど便を確認してください。おならや軟便が出たら減らし、下痢や嘔吐が続くようなら中止して動物病院に相談してください。乾いた種子をひとかたまり食べてしまった場合は、様子を見ずにすぐ連絡してください。家庭で吐かせると、ふくらんだゲルの塊が戻る途中で気道を塞ぐおそれがあるため、絶対にしないでください。
よくある質問
- 乾いたチアシードをそのまま食べてしまいました
- すぐに動物病院へ連絡してください。乾いたチアシードは水分を吸ってふくらみ、食道や胃で塊になることがあります。よだれが止まらない、飲み込めない、からえずきを繰り返すのは食道閉塞のサインです。家庭で吐かせず、病院の判断を仰いでください。
- チアシードは皮膚や毛によいと聞きました
- オメガ3脂肪酸が含まれるのは事実ですが、犬で皮膚や被毛の改善が確認された給与量の基準はありません。脂質とエネルギーが高く、与えすぎは負担になります。皮膚のトラブルがあるなら自己判断で与えず、原因を診てもらってください。
- チアプディングを少し分けてもよいですか
- 勧められません。牛乳や砂糖、はちみつが入っており、無糖タイプにはキシリトールが含まれることがあります。与えたい場合は、水で戻しただけの種子をごく少量、別に取り分けてください。