シラヤマギク(チュイナムル)
注意ゆでた葉そのものに犬への毒性は知られていませんが、食卓に出るチュイナムルはおろしにんにく、しょうゆ、塩、えごま油で和えたものです。危険なのは山菜ではなく味付けです。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 嘔吐
- 下痢
- 軟便
- おなら・ガスの増加
- 腹痛
- 過剰なよだれ
- 元気がなく、ぐったりする
- 消化管閉塞
- 歯ぐきなどの粘膜が白っぽくなる
- ヘモグロビン尿
この食品について詳しく
チュイナムルは、シラヤマギク(참취)をゆでて和えた韓国の春の常備菜です。葉そのものが犬に中毒を起こすという報告はありませんが、あえて与える理由もありません。実際に問題になるのは山菜ではなく、その調理法です。
一つ目は味付けです。チュイナムルの和え物には、ほぼ例外なくおろしにんにくが入り、そこにしょうゆやテンジャン、塩、えごま油やごま油が加わります。Merck獣医マニュアルは、犬では生の玉ねぎを体重1kgあたり15〜30g摂取すると臨床症状が出るとし、にんにくはその3〜5倍毒性が強く、生でも加熱でも乾燥でも中毒が起こると記載しています。ネギ属の含硫化合物が赤血球を酸化させてハインツ小体をつくり、溶血は食べた日ではなく3〜5日後に現れます。塩分についてMerckは、2〜3g/kgで症状、約4g/kgが急性致死量としています。AKCも、野菜は味付け・塩・砂糖・油を加えずそのまま与えるようにと述べています。
二つ目は干し山菜(ムンナムル)です。乾燥した状態のチュイナムルは硬い繊維の塊で、十分に戻してゆでないとそのまま下ります。小型犬が飲み込むと消化されずに固まり、閉塞を起こすことがあります。戻し湯にも塩が入っていることが少なくありません。
三つ目は食物繊維の量です。AKCは、食物繊維をとりすぎると消化器の不調、下痢、嘔吐につながり、膨満を起こすこともあると注意しています。山菜を一皿食べた犬におならと軟便が出るのはこのためです。
四つ目は入手経路です。春先に山で自分で摘んだ山菜には、似た姿の別の植物が混じることがあります。人が食べる前に確認が必要なものを、犬に与えるべきではありません。
食べてしまったら、数時間はよだれ、嘔吐、下痢、腹痛が出ないか観察してください。和え物を一皿食べたのであれば様子を見ず、かかりつけの動物病院に連絡してください。そのあと5日間は、歯ぐきが白くないか、黄色くないか、尿がしょうゆ色になっていないかを毎日確認します。家庭で無理に吐かせないでください。緑の野菜を与えたいなら、味付けをせずゆでたキャベツやブロッコリーを細かく刻んで少量に。おやつ全体は一日の必要エネルギーの10%以内にとどめてください。
よくある質問
- 味付けをしていないゆでただけのものなら与えられますか
- ゆでただけのものに知られた毒性はありませんが、犬に必要な栄養があるわけでもありません。与えるなら細かく刻んでごく少量にし、おならや軟便が出たら中止してください。初めての野菜は必ず一切れから試してください。
- 和え物を一皿食べてしまいました
- 和え物にはおろしにんにく、しょうゆ、塩が入っています。様子を見ずに動物病院へ連絡してください。犬の体重、食べたおおよその量、時刻を伝えると判断が早くなります。その後5日間は歯ぐきと尿の色を毎日確認してください。
- 戻す前の干し山菜を食べてしまいました
- 乾燥した山菜は消化されない硬い繊維で、固まって詰まることがあります。小型犬では特に閉塞のリスクがあります。嘔吐を繰り返す、おなかを痛がる、便が出ないといった様子があれば、すぐに受診してください。