ごま油
注意ごま油そのものに毒性はありませんが、100%脂質です。そして、ごま油を使う料理にはたいてい、にんにく・ねぎ・しょうゆが一緒に入っています。犬が食べたのは油ではなくナムルやチャーハンで、危険なのもそちらです。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 下痢
- 軟便
- 嘔吐
- 腹痛
- 食欲不振
- 元気がなく、ぐったりする
- 膵炎
- 歯ぐきなどの粘膜が白っぽくなる
- ヘモグロビン尿
- 水を多く飲む
この食品について詳しく
ごま油は犬にとって中毒を起こす食品ではありません。床にたれた数滴をなめた程度で中毒になることはありません。ただしごま油は100%脂質で、小さじ1杯が約40kcalあります。Merck獣医マニュアルはおやつを一日の摂取カロリーの10%未満に抑えるようすすめており、体重5kgの犬ではそれが30~35kcalです。小さじ1杯でその枠を使い切る計算になります。
ごま油で本当に問題になるのは、油そのものではなく一緒に入っているものです。ナムル、チャーハン、ビビンバ、キンパ、餃子のあん、中華の炒め物、韓国のり、ごまドレッシング。いずれも、にんにく、ねぎ、玉ねぎ、しょうゆが加わることがほとんどです。Merck獣医マニュアルは、犬では生の玉ねぎ15~30g/kgで症状が出ること、にんにくは玉ねぎの3~5倍強いこと、乾燥した粉末やフレークがとくに危険であることを挙げています。やっかいなのは時間の流れで、赤血球の酸化障害はハインツ小体をつくり、溶血は食べてから3~5日後に現れます。その晩に元気でも安全とは言えません。歯ぐきが白い、尿がコーラのように濃い、ふらつく、といった変化を数日かけて確認してください。
しょうゆの塩分も見ておきます。Merckは犬では食塩2~3g/kgで中毒症状、約4g/kgで致死量としています。ひと口ふた口で届く量ではありませんが、たれやスープまで飲んだ場合は水をたくさん飲む、尿が増えるといった変化が出ることがあります。
脂質そのもののリスクも残ります。油をたっぷり使った料理を丸ごと食べた場合は、下痢と膵炎に注意します。Merckは食事の不摂生を犬の膵炎の一般的な危険因子とし、ミニチュア・シュナウザーで際立って多いと報告しています。嘔吐を繰り返す、食べない、元気がない、前足と頭を下げてお尻を上げる祈りのポーズが出たら受診の合図です。
判断の基準は油ではなく料理です。何をどれだけ食べたか、にんにくや玉ねぎが入っていたかを控えて、かかりつけの動物病院に連絡してください。純粋なごま油を数滴なめただけなら、水を用意して様子をみれば十分です。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- ごはんにごま油を数滴かけてもよいですか
- 毒性はありませんが、カロリーが高いのですすめられません。小さじ1杯で約40kcalあり、小型犬なら一日のおやつ枠を使い切ります。毛づやが目的なら、油を足すより食事と皮膚の状態を動物病院で確認してください。
- ナムルやチャーハンを盗み食いしました
- ごま油よりも、一緒に入っているにんにくやねぎが問題です。玉ねぎ類による溶血は3~5日後に現れるため、その日元気でも安心できません。食べた量を控えて動物病院に連絡し、歯ぐきの色と尿の色を数日間確認してください。
- 韓国のりを何枚か食べました
- 韓国のりはごま油と塩が塗られています。数枚なら軟便程度で終わることが多いですが、袋ごと食べた場合は水を自由に飲めるようにして、水を異常に飲む、嘔吐するといった様子があれば動物病院に連絡してください。