加熱した牛肉

安全

脂身を取り除いた赤身を無調味でしっかり加熱した牛肉は安全で、鉄・亜鉛・ビタミンBを含む良質なタンパク源です。問題は肉ではなく、脂肪・焼肉のタレやすき焼きの割下(醤油・にんにく・玉ねぎ・砂糖)・骨・生肉です。

この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。

加熱した牛肉 · 参考イラスト
参考イラスト

うちの子には、どうあげる?

栄養情報

可食部100gあたり

230 kcal

計算に使った食品の状態脂肪10%の牛ひき肉、フライパンで加熱

たんぱく質
28.5 g
食物繊維
0 g
脂肪
12 g
水分
58.6 g

USDA FoodData Central · SR Legacy ↗ · 2026-09-07

知っておきたい栄養のポイント

  • たんぱく質
  • エネルギーの高い食品

栄養の基本はバランスの取れた主食です。おやつで栄養を補正したり、病気を治療したりする必要はありません。

腎臓の健康

リン 250 mg · カリウム 433 mg / 100 g

腎臓病では食事全体のリン・カリウム・たんぱく質の調整が必要な場合があります。この数値だけで判断せず、処方食と合わせて獣医師に確認してください。

Merck Veterinary Manual ↗

心臓の健康

ナトリウム 87 mg / 100 g

心臓病では食事全体のナトリウム管理が重要です。ここにある数値は記載した調理状態のもので、塩・ソースを加えた食品や加工品には使えません。

Tufts HeartSmart ↗

関節・体重管理

おやつも一日のカロリーに含め、適正体重を保ちましょう。特定の食品や魚を食べることは、関節の療法食や獣医師が決めたサプリの量とは異なります。

UC Davis ↗

体重別のおやつ量の目安

選んだカロリー枠をグラムに換算した値で、推奨する食事量や食べ切る目標ではありません。最初は小さなひとかけから始め、便の状態を確認しましょう。

計算に使った食品の状態: 脂肪10%の牛ひき肉、フライパンで加熱

選んだ枠に換算した参考上限

6 g以下

この食品に使えるカロリー: 14 kcal

健康な成犬2〜45kgのWSAVAおやつ熱量表を使用し、表の間の体重は補間した例です。

果物・ガム・ごほうびをすべて合計して一日のカロリーの10%以内に。他のおやつを食べた分は差し引きます。

体重別の例:一日のカロリーの5%、他のおやつなし
体重カロリーから見た参考上限
2 kg3 g以下
5 kg6 g以下
10 kg10.2 g以下
20 kg17.1 g以下

下ごしらえとあげ方

  1. 骨・皮・余分な脂肪を除き、中まで十分に加熱します。味付けのない肉を細かくほぐして冷まします。
  2. 塩・油・砂糖・ソース・玉ねぎ・にんにくを加えません。食べる部分だけをキッチンスケールで量ります。
  3. すべてのおやつを合算し、食べる間は見守りましょう。少量から始め、嘔吐・下痢などがあれば中止します。

栄養・給餌の参考資料: WSAVA · USDA

注意したい症状と健康上の問題

目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。

  • 膵炎
  • ネギ類による中毒
  • 食塩中毒
  • 消化管閉塞
  • 消化管穿孔

この食品について詳しく

牛肉は犬にとって優れたタンパク源です。必須アミノ酸をバランスよく含む完全タンパク質で、鉄・亜鉛・ビタミンB群が筋肉や皮膚・被毛の状態を支えます。条件は三つ。脂肪の少ない赤身を選ぶこと、見える脂身を取り除くこと、味付けをせず中心までしっかり加熱することです。茹でるか焼くだけにし、塩・醤油・油・にんにく・玉ねぎは加えません。 第一のリスクは脂肪です。カルビや霜降り肉、フライパンに残った脂を一度に食べると膵炎のリスクが大きく上がります。膵炎は通常、食後24〜72時間で食欲廃絶、繰り返す嘔吐、背中を丸めた痛そうな姿勢として現れます。第二は味付けです。焼肉のタレにはにんにくと玉ねぎ、すき焼きの割下には醤油・砂糖・みりんが入ります。にんにくと玉ねぎは犬の赤血球を壊す毒性があり、醤油は塩分が非常に高くなります。牛丼、肉じゃが、ビーフジャーキーも同じ理由で与えられません。第三は骨。加熱した牛骨やリブの骨は割れて腸を塞いだり穿孔させたりすることがあります。第四は生肉で、ユッケやローストビーフの生に近い部分はサルモネラや大腸菌のリスクがあり、犬だけでなく食器や手を介して家族にも及びます。 量は、おやつやトッピングとして一日の必要カロリーの10%以内に収めてください。肉だけを主食にするとカルシウムや微量栄養素が不足し栄養バランスが崩れます。主食は総合栄養食とし、牛肉はその上に少量添える程度が適量です。 焼肉やすき焼きの肉を大量に食べてしまった場合、特にタレや割下がよく染みた肉を食べた場合は、症状がなくてもかかりつけの動物病院に連絡して相談してください。骨を飲み込んだ、嘔吐を繰り返す、お腹を触ると痛がるといった場合はすぐに受診が必要です。家庭で無理に吐かせないでください。処置の要否は獣医師が判断します。

よくある質問

焼肉やすき焼きの肉を少し分けてもいいですか
おすすめしません。焼肉のタレにはにんにくや玉ねぎ、すき焼きの割下には醤油と砂糖が含まれます。ネギ類は犬に有毒で、塩分も高くなります。分けるなら味付け前の赤身を別に無調味で加熱してください。
生の牛肉やユッケを与えてもいいですか
サルモネラや大腸菌のリスクがあります。犬に症状が出なくても、便や食器、手を介して家族に広がることがあります。しっかり加熱すればこのリスクはなくなります。生食を検討する場合は獣医師に相談してください。
脂身やカルビはなぜだめなのですか
脂肪を一度に多く摂ると膵炎のリスクが上がるためです。通常24〜72時間後に食欲廃絶、繰り返す嘔吐、腹部の痛みとして現れます。犬に与える牛肉は脂身を取り除いた赤身にしてください。

出典

  1. ASPCA Animal Poison Control Center
  2. USDA FoodData Central · SR Legacy

文書更新:

出典と監修状況について

この情報は一般的な参考であり、獣医師の診療に代わるものではありません。愛犬が何かを飲み込んだ場合は、すぐに獣医師に連絡してください。