エリスリトール
注意エリスリトールはキシリトールと違い犬の中毒項目としては掲載されていませんが、量が多いと浸透圧性の下痢を起こします。本当の問題は、同じ無糖製品にキシリトールが入っている可能性です。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 下痢
- 軟便
- 嘔吐
- 腹痛
- おなら・ガスの増加
- 脱水
この食品について詳しく
エリスリトールは糖アルコール系の甘味料で、「無糖」「糖質ゼロ」「低糖質」をうたう製品でかさを埋める役割を担っています。ラカントSのような卓上甘味料や、ステビア・羅漢果ブレンドの原材料表示の先頭に書かれているのがたいていこれです。
まずキシリトールとの区別をはっきりさせてください。名前は似ていて同じ糖アルコールですが、犬で確認されている影響の重さがまったく違います。Merck獣医マニュアルの食品による危険の章で、中毒として独立した項目があるのはキシリトールだけです。ASPCAの「避けるべき人の食べ物」一覧でも、甘味料として有毒に挙げられているのはキシリトールのみで、エリスリトールはどちらにも載っていません。エリスリトール入りの菓子をひとかけ食べたことを、キシリトール中毒の低血糖や肝不全と同列に心配する根拠は現時点でありません。
ただし油断してよい項目でもありません。ひとつめ、糖アルコールは腸に水を引き込みます。Merckは、ソルビトールを浸透圧性の下剤として活性炭に加え、消化管の通過時間を短くする目的で使うと説明しています。同じ仕組みがエリスリトールにも働きます。量が多ければ水様の下痢と腹痛、ガスが出て、小型犬は下痢だけで急速に脱水します。
ふたつめが重要です。原材料表示の上では「エリスリトール」と「キシリトール」は数文字違いです。同じメーカーの無糖ガム、タブレット、チョコレート、グミでも、製品ごとにどちらを使っているかが異なります。Merckによれば、キシリトールは体重1kgあたりおよそ100mgを超えると低血糖を、500mgを超えると重い肝不全を起こし得ます。夜中に袋をちらっと見て「たぶんエリスリトールだった」で済ませるのが、この項目でいちばん危険な瞬間です。FDAも無糖・低糖表示の製品ほど成分表でキシリトールを確認するよう案内しています。
すべきことはひとつです。袋や容器を手元に持ってきて、原材料表示を最後まで声に出して読んでください。キシリトールが一行でもあれば、症状がなくてもすぐ動物病院へ連絡し、包装ごと持参してください。なければ水をいつでも飲めるようにして様子を見ますが、水様便を繰り返す、ぐったりする、歯ぐきが乾くといった様子があれば連絡してください。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- エリスリトールはキシリトールと同じくらい危険ですか
- 確認されている範囲では違います。Merckの食品危険の章とASPCAの一覧で、犬に有毒な甘味料として挙げられている糖アルコールはキシリトールだけで、エリスリトールは含まれません。ただし量が多いと下痢を起こしますし、同じ袋にキシリトールが入っていることもあるので表示は最後まで確認してください。
- 糖質ゼロの飲料を少し飲みました。受診が必要ですか
- まず原材料表示を読んでください。キシリトールがあれば症状がなくてもすぐ連絡が必要です。なければ軟便程度で済むことが多いので、水を用意して様子を見て、水様便を繰り返したりぐったりしたりすれば動物病院へ連絡してください。
- 包装がかじられていて表示が読めません
- 残っている包装をそのまま持って、今すぐ動物病院へ行くか電話してください。商品名とメーカー、食べた時刻、おおよその量、犬の体重を伝えれば、獣医師がキシリトール含有の有無を確認できます。待っている間に家庭で吐かせないでください。