メープルシロップ
注意100%純粋なメープルシロップに毒性はありませんが、実質は砂糖水で犬に与える理由がありません。本当の危険は「無糖・カロリーオフ」のパンケーキシロップで、キシリトール入りなら緊急です。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 下痢
- 軟便
- 嘔吐
- 体重増加
- 低血糖
- 元気がなく、ぐったりする
- ふらつき・運動失調
- けいれん発作
- 黄疸
この食品について詳しく
メープルシロップで押さえておきたいのは、売り場に並ぶ二種類のボトルがまったく別物だということです。
ひとつめは100%純粋なメープルシロップです。カエデの樹液を煮詰めたもので、犬に中毒を起こす成分は含まれていません。パンケーキに残ったシロップを少しなめた程度で中毒になることはありません。問題はカロリーと糖分です。大さじ1杯でおよそ52kcal、そのほとんどが糖です。VCAは、おやつは合計で一日の必要エネルギーの10%以内に抑えるよう案内し、犬の肥満が糖尿病、変形性関節症、心臓病、高血圧、膀胱結石、麻酔合併症の危険を高めると整理しています。体重3kgの犬なら、大さじ1杯で一日のおやつ枠を倍以上超えます。量が多ければ糖が水を引き込み、軟便・下痢・嘔吐が出ます。糖尿病の犬には与えないでください。
ふたつめに本当の危険があります。スーパーに並ぶシロップの多くは純粋なメープルではなく、「パンケーキシロップ」「無糖シロップ」「カロリーオフ」と表示された、コーンシロップや甘味料でできた製品です。砂糖を抜いた分には必ず別の甘味料が入り、それがキシリトールであれば話はまったく変わります。Merck獣医マニュアルによれば、体重1kgあたりおよそ100mgを超えると低血糖が、500mgを超えると重い肝不全が起こり得ます。低血糖の症状は30分以内に出ることもあれば、吸収を遅らせる食品と一緒だと12〜18時間まで遅れることもあり、肝障害の症状は24〜48時間後に現れることもあります。FDAは無糖・低糖をうたう製品ほど成分表でキシリトールを確認するよう案内しています。
犬がシロップを口にしたら、今すぐボトルを手に取って成分表を読んでください。キシリトールがあれば、症状がまったくなくてもすぐに動物病院へ連絡し、ボトルごと持参してください。純粋なメープルシロップを少しなめただけであれば、水をいつでも飲めるようにして様子を見ますが、元気消失、ふらつき、震え、嘔吐の繰り返し、歯ぐきが黄色く見えるといった変化があればすぐに連絡してください。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- パンケーキのシロップを少しなめてしまいました
- 100%純粋なメープルシロップであれば、その量で中毒になることはありません。水を用意して様子を見てください。ただし先にボトルの表示を確認してください。「無糖」「カロリーオフ」であればキシリトールが入っている可能性があり、その場合はすぐ受診が必要です。
- 無糖シロップなら砂糖より安心ではないですか
- 犬にとっては逆です。砂糖の代わりにキシリトールが入っていれば、体重1kgあたり100mgを超えるだけで低血糖が起こり、500mgを超えると肝不全の危険が出ます。無糖表示は安心の合図ではなく、成分表を必ず読む合図だと考えてください。
- 手作りおやつに少し混ぜてもよいですか
- おすすめしません。大さじ1杯で約52kcal、ほぼすべてが糖分なので、小型犬の一日のおやつ枠をそのまま超えてしまいます。甘みを足したいのであれば、シロップではなく、かぼちゃやバナナをごく少量つぶして使うほうが適しています。