スンドゥブチゲ
注意豆腐そのものは犬に安全ですが、スンドゥブチゲは別物です。一人前のスープに食塩4〜5g相当の塩分が入り、おろしにんにくと唐辛子も加わります。スープごと食べたら動物病院に連絡してください。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 水を多く飲む
- 尿量が増える
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 過剰なよだれ
- 震え
- 脱力
- けいれん発作
- 口の中の刺激
- 歯ぐきなどの粘膜が白っぽくなる
- ヘモグロビン尿
- 膵炎
この食品について詳しく
豆腐は犬に与えても問題のない食品です。だからこそスンドゥブチゲは判断を誤りやすい料理です。白い豆腐だけを見ると穏やかに見えますが、危険はまわりのスープに集中しています。
一つ目は塩分です。スンドゥブチゲ一人前のナトリウムはおおむね1,500〜2,000mg、食塩に換算すると4〜5g前後になります。Merck獣医マニュアルは、犬では食塩を体重1kgあたり2〜3g摂取すると臨床症状が出はじめ、約4g/kgが急性致死量になると記載しています。体重10kgの犬がスープを飲み干しても0.5g/kg程度ですが、2kg前後の小型犬がスープをなめ続ければ症状域に近づきます。数字に届く前に、強い口渇、頻尿、嘔吐、下痢が先に出ます。
二つ目はおろしにんにくと長ねぎです。スンドゥブの味のベースは、粉唐辛子を油で煮出したところに、にんにくとねぎを加えたヤンニョムです。Merckは、犬では生の玉ねぎを15〜30g/kgで臨床症状が出るとし、にんにくはその3〜5倍毒性が強く、加熱しても毒性は残ると述べています。ネギ属の含硫化合物が赤血球を酸化させてハインツ小体をつくり、溶血は3〜5日後に現れます。
三つ目は唐辛子です。AKCは、ハラペーニョや唐辛子などの辛い品種は犬に絶対に与えないよう明記しています。カプサイシンは口と胃の粘膜を直接刺激します。さらに豚バラ肉、ごま油、卵が加われば脂質も高くなり、膵炎の素因がある犬では引き金になります。あさりや牡蠣入りの海鮮スンドゥブでは、殻の破片が混ざっていることがあり、鋭い破片は口を切り、閉塞の原因にもなります。
四つ目は温度です。スンドゥブは土鍋で煮立ったまま出てきます。においにつられて犬が舌をつければ、口の中や舌をやけどします。
症状はたいてい数時間以内に始まります。水を異常に飲み、排尿が増え、嘔吐や下痢が続き、塩分摂取が多ければ筋肉のふるえやけいれんに進みます。3〜5日後に歯ぐきが白くなる、黄色くなる、尿がしょうゆ色になるといった変化があれば溶血です。
豆腐だけなのかスープまで飲んだのか、おおよその量と時刻、犬の体重を控えて動物病院に連絡してください。塩水で吐かせるのは、いま問題になっている塩をさらに与える行為なので絶対にやめてください。水を取り上げる必要はありませんが、無制限に置くのも危険です。ナトリウムを急に下げると脳浮腫を起こすため、与える水の量は獣医師に確認してください。豆腐を分けたいときは、味付け前の豆腐を別に取り分けてください。
よくある質問
- 豆腐だけすくって与えました。大丈夫でしょうか
- すくった豆腐にもスープの塩分、にんにく、唐辛子の油がしみ込んでいます。少量なら消化器症状で済むことが多いですが、嘔吐や下痢を繰り返す、水を異常に飲むといった様子があれば連絡してください。次からは味付け前に取り分けてください。
- スープをなめてから水をたくさん飲みます
- 塩分をとったあとに口渇が強くなるのはよくある反応です。ただし一度に大量に飲むこと自体が危険になり得ます。水を取り上げず、無制限にも置かず、いま動物病院に電話して与える量を確認してください。嘔吐、ふるえ、ふらつきがあればすぐ受診です。
- 辛くない白いスンドゥブなら与えられますか
- 辛みを抜いても塩分とおろしにんにくはそのまま残ります。実際に害を出すのは辛さではなく塩とにんにくのほうです。白いスンドゥブでも犬に取り分ける料理ではありません。