ターメリック
注意料理に色をつける程度のターメリックが犬の中毒になることはありません。注意が必要なのは、人用のクルクミンサプリメントを自己判断で与える場合と、ターメリックがカレーとして玉ねぎ・にんにくと一緒に届く場合です。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 軟便
- 下痢
- 嘔吐
- 腹痛
- 食欲不振
- 元気がなく、ぐったりする
この食品について詳しく
ターメリック(うこん)は黄色い色をつける根の香辛料で、その色素成分がクルクミンです。犬で確立された中毒量はなく、料理に色をつける程度の量を食べても問題は起こりません。カレー色のごはん粒をいくつか拾って食べた程度なら、ターメリック自体を心配する必要はありません。
それでも注意項目に入れているのは、ターメリックが犬に届く経路がだいたい二つに決まっているからです。ひとつはカレーです。ターメリックはカレー粉やカレールウの一部として入ってきて、そこには必ずにんにく粉末、玉ねぎ粉末、食塩、油脂が同居しています。Merck獣医マニュアルは、乾燥して濃縮された玉ねぎ・にんにく粉末がとくに危険であること、にんにくは玉ねぎの3~5倍強いこと、溶血は3~5日後に現れることを挙げています。ターメリック色の料理を食べたときに判断すべきなのは、香辛料ではなく料理そのものです。
もうひとつはサプリメントです。関節によいと聞いて、人用のクルクミンのカプセルを分けて与える例が少なくありません。犬で検証された用量はなく、人用製品は吸収を高めるために黒こしょう由来のピペリンなどを配合していることが多く、併用する薬の代謝に影響することがあります。Merck獣医マニュアルは、総合栄養食を食べている犬に栄養補助は必要なく、有害になりうると明記しています。実際に多いのは軟便や胃腸の不快感で、黄色い色素が被毛や足、カーペットに移ります。
とくに相談が必要なのは、関節炎で非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を飲んでいる犬、抗凝固薬を使っている犬、手術や抜歯を控えている犬、胆のうの病気や尿石症の既往がある犬です。人の研究ではクルクミンが出血傾向に影響しうると報告されているため、自己判断で加えず、かかりつけの獣医師に先に相談してください。
料理に入っていた程度なら、水を用意して便の状態をみるだけで十分です。カレーを食べた場合は、にんにく・玉ねぎ・脂質・塩分を基準に判断して動物病院に連絡してください。人用のクルクミンサプリメントを丸ごと飲み込んだ場合は、製品のラベルを持っていますぐ連絡してください。ほかの成分が一緒に配合された複合製品が多くあります。家庭で無理に吐かせないでください。
よくある質問
- ターメリックの入った料理を少し食べました
- ターメリック自体は犬で確立された中毒物質ではないため、その量で問題になることはありません。むしろ料理ににんにく・玉ねぎ・塩分が入っていたかを確認してください。軟便が一日以上続く場合は動物病院に相談してください。
- 関節によいと聞きましたが与えてもよいですか
- 自己判断では与えないでください。犬で検証された用量がなく、人用製品にはピペリンなどの添加成分が入っていることが多くあります。Merck獣医マニュアルも、総合栄養食の犬に補助食品は不要で有害になりうるとしています。NSAIDsを服用中ならとくに獣医師に相談してください。
- 食べたあと便が黄色くゆるくなりました
- 黄色いのは色素がそのまま出ているためで、それ自体は心配いりません。軟便はよくある副作用なので、与えるのをやめて一日二日様子をみてください。下痢が続く、元気がない場合は受診してください。