ビタミンDサプリ

危険

ビタミンDは犬に高カルシウム血症と急性腎障害を起こします。Merckは0.5mg/kg(約20,000IU/kg)という低い用量でも中毒症状が報告されているとしています。高含量製品ほど数粒でその線に届きます。

この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。

ビタミンDサプリ · 参考イラスト
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与える前に確認しましょう

おやつとして与えないでください

体重別の推奨量がない危険な項目です。食べた場合は量・時刻・製品情報を確認して動物病院に連絡し、自分の判断で吐かせないでください。

注意したい症状と健康上の問題

目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。

  • 嘔吐
  • 元気や反応が乏しくなる
  • 尿量が増える
  • 水を多く飲む
  • 食欲不振
  • 脱力
  • 高カルシウム血症
  • 血中の窒素老廃物の増加
  • 脱水
  • 血便

この食品について詳しく

ビタミンDは脂溶性で、余った分が尿に出ずに体にたまります。「少し多めでも尿で出るだろう」が通用しない栄養素です。Merck獣医マニュアルは、コレカルシフェロール(ビタミンD3)の中毒症状が0.5mg/kgという低い用量でも報告されており、犬の経口LD50は88mg/kgと報告されていると記しています。 日本のサプリはmgではなくμgかIUで表示されているので換算が要ります。コレカルシフェロール1mgは40,000IU、μg表示では25μgが1,000IUです。つまりμgの数字を40倍すればIUになります。Merckの0.5mg/kgは20,000IU/kgに当たり、5kgの犬なら100,000IUです。1,000IU(25μg)の製品なら100粒とボトル一本分ですが、5,000IU相当の高含量製品なら20粒、医療機関で扱う50,000IUのカプセルなら2粒で届きます。「ビタミンDのサプリ」という同じ言葉でも、含量によって危険度が数十倍違います。ボトルをかじられたら、まず残りを数えて最大何IUがなくなったかを計算してください。 体の中ではカルシウムが問題になります。ビタミンDが活性代謝物に変わると血中カルシウムが上がり、カルシウムとリンが腎臓・心臓・消化管に沈着して組織を石灰化・壊死させます。Merckによれば、嘔吐、元気消失、多尿・多飲が12~48時間以内に現れ、高カルシウム血症と高窒素血症が24~48時間で続き、その後に急性腎障害へ進むことがあります。最初のサインが「やたら水を飲む」という地味な変化なので見逃されやすいのです。 治療に時間がかかることも知っておいてください。Merckはカルシフェジオールの半減期が16~30日で安定化まで数日かかるとし、吸収を妨げるコレスチラミン、生理食塩水利尿とフロセミド、副腎皮質ステロイド、リン吸着薬、持続する高カルシウム血症へのパミドロン酸を挙げています。いずれも獣医師が判断する処置です。 今すべきことはこうです。製品名と1粒あたりの含量(IUまたはμg)、なくなった粒数、時刻、体重を控えて動物病院に連絡してください。ボトルとラベルごと持参してください。グミタイプなら甘味料も一緒に入っているので成分表示も確認します。家庭で無理に吐かせず、今は元気でも24~48時間後の血液検査が必要になることを覚えておいてください。

よくある質問

ビタミンD 1,000IU(25μg)を1粒飲みました
5kgの犬で約200IU/kgと、Merckの0.5mg/kg(20,000IU/kg)よりはるかに低い量です。ただし5,000IUや50,000IUの製品では計算がまったく変わるので、ラベルを確認し、複数粒がなくなっている場合は粒数を伝えて病院に相談してください。
一日たってから、やたらと水を飲みます
多飲・多尿はMerckが12~48時間以内に現れるとする初期症状で、24~48時間で高カルシウム血症と腎数値の上昇が続くことがあります。水を制限せず、今すぐ動物病院に連絡してください。カルシウムと腎数値の血液検査が必要な段階です。
マルチビタミンを食べました。ビタミンDだけ見ればよいですか
いいえ。マルチビタミンには鉄、亜鉛、ビタミンAなども含まれ、成分ごとに危険が異なります。とくに鉄を含む製品は別の緊急事態になりえます。成分表示をそのまま病院に見せ、なくなった粒数をできるだけ正確に数えて伝えてください。

出典

  1. Merck Veterinary Manual — Toxicoses in Animals from Human Multivitamins and Supplements

文書更新:

出典と監修状況について

この情報は一般的な参考であり、獣医師の診療に代わるものではありません。愛犬が何かを飲み込んだ場合は、すぐに獣医師に連絡してください。