アイスクリーム
注意乳糖・砂糖・脂質が重なるうえ、本当の危険はフレーバーにあります。無糖製品のキシリトールは体重1kgあたり100mgを超えると低血糖を起こし、チョコ、コーヒー、ラムレーズン味はそれ自体が中毒の対象です。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
与える前に確認しましょう
あげる前に注意点を確認
調理・成分・量によってリスクが異なる項目です。まず下の注意事項を確認し、体重だけで安全な量を計算しません。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 下痢
- 嘔吐
- おなら・ガスの増加
- 腹痛
- 元気がなく、ぐったりする
- 脱力
- ふらつき・運動失調
- 低血糖
- けいれん発作
- 膵炎
- 消化管穿孔
この食品について詳しく
アイスクリームが犬に向かない理由は二層に分かれます。下の層は消化の問題、上の層は中毒の問題で、救急につながるのは上の層です。
まず下の層です。米国ケネルクラブは、多くの成犬が程度の差はあれ乳糖不耐性であり乳製品をうまく消化できず、下痢、嘔吐、腹痛につながると案内しています。そこに砂糖が加わって体重増加と肥満の問題を作り、乳脂肪が加わって膵臓に負担をかけます。ここまでなら「おなかを壊す」「太る」で収まります。
上の層が本当の問題です。アイスクリームは牛乳ではなく「フレーバー」だからです。
第一にキシリトールです。無糖・低糖の製品に使われることがあり、米国ケネルクラブもアイスクリームにキシリトールが入っていないか必ず確認するよう明記しています。Merck獣医マニュアルは、およそ100mg/kgを超えると低血糖が起こり、500mg/kgを超えると重い肝不全に至り得ると記載しています。低血糖の症状は摂取後30分以内に出ることがあり、吸収が遅い形なら12~18時間まで遅れます。肝障害は24~48時間後に表れます。嘔吐、脱力、ふらつき、元気消失、けいれんがサインです。
第二にチョコレートです。チョコアイス、チョコレートのコーティング、チョコチップがすべて該当します。第三にコーヒー味と抹茶味で、カフェインが入ります。第四にラムレーズンで、レーズンはぶどうと同じ扱いになり、犬に急性腎障害を起こす食品です。ラム酒のアルコールも加わります。第五にマカダミアナッツ入りの製品です。
第六に棒です。アイスバーの木の棒は消化されず、先端がとがっているため食道や腸を突き刺すことがあります。食べ終えた棒は犬の届かないごみ箱へ入れてください。
バニラをひとなめした程度なら、新鮮な水を飲めるようにして一日、下痢や嘔吐がないか見てください。無糖製品だった場合、チョコ・コーヒー・ラムレーズン・マカダミアが入っていた場合、棒を飲み込んだ場合は、すぐにかかりつけの動物病院か夜間救急動物病院へ連絡してください。パッケージを捨てずに原材料名を読み上げると判断が早くなります。家庭で無理に吐かせないでください。凍らせたおやつが欲しいときは、無糖のプレーンヨーグルトやつぶしたバナナを凍らせるほうがずっと安全です。
よくある質問
- バニラアイスを少しなめました
- キシリトールが入っていなければ、多くは一日程度の軟便やおならで収まります。新鮮な水を飲めるようにして様子を見てください。ただしパッケージを確認し、無糖表示や甘味料名がないかは必ず見てください。
- ラムレーズンアイスを食べてしまいました
- レーズンはぶどうと同じ扱いで、犬に急性腎障害を起こします。安全とされる量はありません。食べた量と時刻を控えて、すぐに動物病院へ連絡してください。ラム酒のアルコールも合わせて伝えてください。
- 犬にあげてよい凍らせたおやつはありますか
- 無糖のプレーンヨーグルトを凍らせたものや、熟したバナナをつぶして凍らせたものが安全な代替です。米国ケネルクラブも無脂肪プレーンヨーグルトやバナナのアイスを代替として挙げています。おやつは一日の必要エネルギーの10%以内にしてください。