いわし
安全いわしは水銀が少なく、骨が柔らかいため骨ごと与えられる数少ない魚です。食塩無添加の水煮缶か、味付けせずに加熱したものを選び、オイル漬けや味付け缶は避けてください。
この食品ガイドは現在、獣医師の監修を受けていません。出典を整理した一般情報であり、個々の犬への給餌や緊急時の判断には使用しないでください。
うちの子には、どうあげる?
体重別のおやつ量の目安
製品・部位・調理状態に合ったカロリー確認が必要です。体重だけで量を決めず、成分表示と担当獣医師の給餌計画を使ってください。
下ごしらえとあげ方
硬い骨と小骨を丁寧に除き、中まで十分に加熱します。塩蔵・燻製・味付き缶詰では代用しません。
塩・油・砂糖・ソース・玉ねぎ・にんにくを加えません。食べる部分だけをキッチンスケールで量ります。
すべてのおやつを合算し、食べる間は見守りましょう。少量から始め、嘔吐・下痢などがあれば中止します。
注意したい症状と健康上の問題
目で分かる症状と、診察・検査で確認する問題が含まれます。この一覧だけで原因や安全性を判断することはできません。
- 軟便
- 嘔吐
- 下痢
- おなら・ガスの増加
この食品について詳しく
米国ケネルクラブ(AKC)は、犬が食べてよい人の食べもののリストでいわしをとくに挙げ、「骨が柔らかく消化されるのでカルシウム源になる」と説明しています。魚では小骨が最大の危険であるのが普通ですから、これは例外的な位置づけです。水煮缶のいわしの中骨は加熱の過程で柔らかくなり、身と一緒につぶれるため、取り除く必要がありません。
水銀の心配も小さい魚です。米国FDAとEPAの魚の食べ方の指針では、いわしは水銀が最も少ない「ベストチョイス」の分類に入っています。寿命が短く食物連鎖の下位にいるため、水銀が蓄積する時間がないからです。AKCが勧める「寿命の短い魚を選ぶ」という原則にも合っています。オメガ3脂肪酸が豊富で、皮膚や被毛が気になる犬のトッピングにも使えます。
注意すべきは魚そのものではなく缶詰の表示です。日本の店頭に並ぶいわし缶は、味付け缶(しょうゆ・砂糖)、味噌煮缶、オイル漬け、蒲焼き風が中心です。油は熱量と脂肪を大きく増やし、味付けの汁には塩分が多く、にんにくやしょうがが入る製品もあります。「水煮」「食塩無添加」の表示を確認してください。オイル漬けは水で洗っても身にしみた油は残るのですすめません。煮干し、しらす干し、めざし、みりん干しは塩分が高くまったく別の食品で、Merckでは犬の食塩中毒は体重1kgあたり2〜3gから症状が出るとされています。
生のいわしを使うなら、内臓を取り、味付けをせずに中心まで加熱してください。生食は寄生虫(アニサキス)と細菌の問題があり別項目で扱います。
量は魚全体で週2回程度、おやつ全体は一日のエネルギーの10%以内にします。いわしは脂が多いので、小型犬なら半身でも十分な量です。少量から始めて便の状態を見て、ゆるくなるようなら減らしてください。下痢が続く、ぐったりするといった様子があれば、かかりつけの動物病院で確認してください。
よくある質問
- いわしの骨は取らなくてよいのですか
- 水煮缶の骨は加熱で柔らかくなっており、AKCも消化されるカルシウム源として説明しています。生のいわしを加熱して与える場合は、かたい骨が残っていないか手で確認してください。
- 味付け缶や蒲焼き缶ではだめですか
- 避けてください。しょうゆと砂糖で塩分と糖分が高く、製品によってはしょうがやにんにくも入ります。水煮で食塩無添加のものを選んでください。
- 煮干しやしらす干しは代わりになりますか
- なりません。煮干しやしらす干しは塩水でゆでて干した食品で塩分が高く、犬には別の食品として扱う必要があります。与えるなら食塩無添加の水煮を選んでください。